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「NY外為市場=ドルと円が対ユーロで上昇、逃避買い」---(ロイター)
http://www.asyura2.com/08/hasan59/msg/686.html
投稿者 ミスター第二分類 日時 2008 年 11 月 15 日 23:15:31: syFUAx3Wc1pTw
 

http://jp.reuters.com/article/wtInvesting/idJPnJT827994220081114

「NY外為市場=ドルと円が対ユーロで上昇、逃避買い」---(ロイター) 2008年 11月 15日 07:17 JST

ドル/円   終値    97.16/21

       始値    96.29/34

   前営業日終値    97.64/69


ユーロ/ドル 終値   1.2593/99

       始値   1.2638/43

   前営業日終値   1.2782/86

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 [ニューヨーク 14日 ロイター]
 14日のニューヨーク外国為替市場では、ドルと円が対ユーロで上昇。世界の景気見通しが悪化し米株価が下落するなか、2通貨に逃避買いが入った。

 アナリストによると、週末にワシントンで開催される20カ国・地域(G20)による緊急首脳会合(金融サミット)の行方を注視するなか、レバレッジ解消とリスク回避志向が投資家心理を引き続き支配する可能性が高いとの見方を示した。

 終盤にユーロ/ドルは0.8%安の1.2729ドルとなった。前日は2週間ぶり安値となる1.2387ドルをつけていた。

 ユーロ/円は0.7%安の123.96円。

 ドル/円は0.2%下落し、97.41円となった。

 10月の米小売売上高が過去最大の減少となり、11月のミシガン大消費者信頼感指数が依然として低い水準にとどまるなか、ドルは依然として選好された。

> エバーバンク・ワールド・マーケッツのバイス・プレジデント、クリス・ガフニー氏は
> ネガティブな内容の経済指標は、懸念を強める投資家が米短期債券買いに当てるドルを調達するためドル買いに向かう環境を作り、この点でドルの支援材料になっているとの見方を示した。

 第3・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)伸び率が2四半期連続のマイナスとなり景気後退入りが示されたものの、ユーロは対ポンドで引き続き、前日つけた過去最高値に迫る水準で推移した。投資家は、英景気後退はユーロ圏の景気後退よりも深刻になるとみている。

 ユーロ/ポンドは85.54ペンスとなった。

 ポンド/ドルは小幅上昇し、0.2%高の1.4881ドルとなった。ポンドは

前日、対ドルで6年半ぶり安値となる1.4555ドルをつけていた。

記事中の企業の関連情報は、各コードをダブルクリックしてご覧ください。


© Thomson Reuters 2008 All rights reserved.
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(コメント)
 G20で何か現状が回復する動きが出て来るとするなら円安、ドル安に向かう筈です。またドルが機軸通貨からの地位を失うとするのならば、ドル安の動きとなる筈です。しかしこの動きからは・・・・・

 どうも相場の動きからは欧州でまたしてもエコノミック・ポンブ(経済爆弾)が破裂しそうな雰囲気です。

 また一部ではいまだに米当局が資金不足に陥り、ドル国債の暴落が起きるとか、米当局がデフォルトを発表する等の「米系投機筋」が喜びそうな「相場向けデマゴーグ」が流行っているようですが・・・・・・。

報道にもありますが、
>ネガティブな内容の経済指標は、懸念を強める投資家が
>米短期債券買いに当てるドルを調達するためドル買いに向かう
>環境を作り、この点でドルの支援材料になっているとの見方を示した。

この文面が現実を示しています。
 ドル高→為替損失の発生可能性→投機資金の引上→米国内への資金滞留→米国債の需要増加
となるはずです。

 ちなみに現在問題とされている金融機関に対するBIS規制では国債の保有に係わるリスク評価はゼロです。
 多額の損失発生により自己資本が少なくなった銀行がリスキーな資産に投資するかと言えば、それはノーです。
 つまり、米国内の資金は対外投資に向かわずに米国債に向かう形になるだけです。

 米金融機関→米国債購入→米金融機関への資本注入→米金融機関が更に米国債購入

 つまり資金がパンクする事はないと言うことです。

 報道等で米国は資金不足である為に多額の資本を外国に依存しているとの報道があり、それはそのとおりなのですが、その資金を使い込んで食いつぶしている訳ではありません。

 米国政府に資産は無くとも民間にはあり、その多くは対外投資に振り向けられています。

 構造的には米国は投資銀行そのものです。
 外国から集めた資金を更に途上国に投資してその「利ざや」で食っています。政府にカネが無くとも民間にはカネがあります。
 だから欧州が米国を叩き過ぎると米国は欧州の金融市場で更に爆弾を破裂させる可能性があります。
 この事は認識しておくと良いでしょう。

 ちなみに米国の直接投資残高の構成は、欧州が約半分(2006年53%)、アジア18%、ラテンアメリカ17%となっています。また米国の2006年時点での対外資産は13.8兆ドル、対外債務は16.3兆ドルでネットで差引すると2.5兆ドルにすぎません。
 もちろんネットで差引すれば、大幅な不足ですが問題はその中身です。米国の対外投資の多くは株式などの流動性の高い投資と思われ、債務は国債などの流動性の低い(返済しなくて良いかもしれない・・・)負債である可能性が高い事です。
 米国が資金の「貸し剥がし」をはじめると・・・・最初に悲鳴を上げてしまうのはどちらでしょうか・・・・

 米国資本が欧州から「貸し剥がし」や空売りを更に強めたらどうなるか・・・・・・・。

 どうも欧州対米国のハルマゲドンを意識した「チキン・ゲーム」はまだまだ続きそうです。  

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