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http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=1107&f=business_1107_008.shtml
原田武夫:「デフォルト宣言」をするオバマ新大統領
【経済ニュース】 【この記事に対するコメント】 Y! V 2008/11/07(金) 08:38
IISIAが読み解くマーケットと国内外情勢
5日午後(日本時間)、バラク・オバマ候補(民主党)は米国大統領選挙における「勝利」を宣言した。これを受け、世界中の大手メディアでは祝祭ムードが盛り上げられている。一部経済メディアでは、「オバマ株」なる一覧すら登場し、オバマ新大統領が今後テコ入れすると表明してきたセクターを大々的に取り上げる動きすら見られている。
しかし、ここで決定的な一つの事実を見過ごしてしまってはならない。それは、オバマ新大統領が何を考え、何を打ち出したいと思っていようと、「先立つもの=カネ」が必要だということである。だが、今の米国にはその肝心なカネが全く無いのだ。
そのような中、日本の大手メディアたちは暢気なもので、2008会計年度に米政府が約45兆円の財政赤字を抱えるに至ったことだけを口にする。それだけなら確かに大したことの無い様にも見える。ところが、昨年(2007年)5月末の段階で米国の連邦政府と地方政府が抱えるに至った財政赤字の累積額は合計約5910兆円にも達していたのである。しかも、それだけではない。この10月から12月までの3カ月にかけて金融危機を乗り切るべく、米財務省は約55兆円の追加資金が必要であることを発表したばかりなのだ。そのような中、米国勢からは「この危機を乗り切るためには、これらに加えて約200兆円が必要だ」との声も聞こえてくる始末。「カネがいくらあっても足りない」、これが米国の現状なのだ。
そうである以上、「CHANGE(変革)」を掲げてホワイトハウス入りしようと、オバマ新大統領は全く身動きが取れない。しかし、だからといって何も出来ないでいると、バブル気味にまで演出されてきた国内外における期待値の高さは、そのままオバマ新大統領への強烈なバッシングを巻き起こす巨大なエネルギーとなるだろう。既にこうした袋小路を見越して、米国の民主党内部ですら、欧州の某大国がオバマ新大統領の「暗殺」すら目論んでいるとの風説が流布され始めているという。
だから、オバマ新大統領に残された選択肢は一つしかない。――最初から正直になること、すなわち「デフォルト(債務不履行)宣言」を行うことだ。今、マーケットを跋扈するファンドや投資銀行といった“越境する投資主体”たちがにらんでいるのは、そうした宣言の有無ではなく、タイミングである。考えられるオプションは2つ。来る11月15日の金融サミットの前後、あるいは大統領に就任する2009年1月20日の前後だ。
「その時」が来れば、米ドル、米国債などあらゆる「アメリカ的なるもの」が容赦なく投売りとなる。これまた大手メディアは一斉に無視しているが、それを見越した中国勢は10月24日に開催されたアジア欧州会合(ASEM)で二国間取引での米ドル使用を全面撤廃することを提案したほどだとも聞く。“潮目”はすぐそこまで迫っているのである。(執筆者:原田武夫<原田武夫国際戦略情報研究所(IISIA) CEO>)
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