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出典 http://jp.reuters.com/article/domesticEquities4/idJPnTK827703620081113
〔FEDフォーカス〕ミネアポリスとボストン地区連銀、銀行貸出の減少めぐり見解対立
2008年 11月 13日 17:41 JST
[ワシントン 12日 ロイター]
2つの米地区連銀の間で、世界的な信用収縮のさなかに米国の銀行貸出が落ち込んでいる現象をどのように解釈するかをめぐり、見解が対立している。
一方は、世界的な信用収縮を背景とする銀行貸出の減少が「作り話」であることが暴かれた、と主張している。
火花を散らしているのは、ミネアポリス地区連銀とボストン地区連銀。
ミネアポリス地区連銀側は、信用収縮が進んでいた局面で金融機関以外の借り手に対する銀行貸出が急激に落ち込んだというのは実は誤りであり、それを裏付ける豊富なデータがあると主張する。
彼らがデータと矛盾していると指摘している現象は、
1)金融機関以外の借り手に対する銀行貸出が急減した、
2)銀行間取引が枯渇した、
3)金融機関以外の借り手によるコマーシャルペーパー(CP)発行が急減した──
というもの。
これに加え4点目として、預金者から借り手に資金を回す上で銀行が重要な役割を果たしたかどうかも疑問だ、としている。
ミネアポリス地区連銀の調査チームは「2008年金融危機に関する事実と作り話」と題するリポートの中で「金融危機のさなかに銀行貸出は減少しなかった。
実際、9月はトレンドに比べて増加したようだ」として、「銀行システムが混乱すれば金融機関以外の企業が資金を借り入れる能力が損なわれるという主張は、はなはだ疑わしい」と指摘した。
ミネアポリス地区連銀のチームは、リーマン・ブラザーズ(LEHMQ.PK: 株価, 企業情報, レポート)の破たんで危機が頂点に達した9月に銀行貸出や商工業向け貸出、CP発行などが増加したことを示す数多くのデータが自分たちの主張を裏付けている、としている。
さらに、信用スプレッドの急激な拡大が信用収縮の証しだとの見方にも疑問を提起し、「スプレッドの拡大は『安全資産への逃避』の結果、国債の実質利回りが低下したためであり、実質的な借り入れコストが上昇したわけではない」と指摘した。
これに対しボストン地区連銀の調査チームは、ミネアポリス地区連銀のリポートは、信用収縮を示すローン市場の力学を無視していると反論。
銀行貸出の伸びは実際に起きていた現象を覆い隠すものだとし、「危機の際には、銀行のバランスシートは数多くの理由で膨れ上がった。
以前に証券化されて投資家に売却されたローンも、銀行のバランスシートにまだ計上されている」と指摘した。
さらに「第2に、今回のように金融市場が機能不全に陥っているときには、企業はますます既存の融資契約や信用枠に依存するようになる」との見解を示した。
また「格付けがAAの企業がCP発行によって資金を調達できることは救いかもしれないが、それは必ずしもCP市場に問題がないことを意味するものではない。われわれはそれを、安全資産への資金逃避の証しだと考えている」と述べた。
かつてアトランタ地区連銀の調査責任者だったボブ・エイセンバイス氏は「地区連銀の調査担当者同士の意見対立や公の議論は異例のことで、興味深くもある。これは、われわれが困難な状況にあるという証拠だ」と述べた。
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(Alister Bull記者;翻訳 長谷部正敬)© Thomson Reuters 2008 All rights reserved.
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(ロイター)
どうもドル対ユーロの通貨戦争説がますます机上の空論ではないような気がしてきました。
このような報道が英国筋(正確にはユダヤ系ドイツ人のポール・ジュリアス・ロイターが設立したイギリスの報道および情報提供企業)のロイターから流されるのは・・・非常に興味深いです。