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2008年11月11日
経済速報(蔓延する通貨偽造)
FBI、シークレットサービス、米国税関等は、【中国】から【イーベイオークション】に出品された偽物コインにつき、追跡調査を行っていると報じられています。
この中国製の偽物コインは主に銀貨に多くみられますが、最近ではPCGS社・NGC社鑑定ケースの偽物も【イーベイオークション】に出回っており、PCGS社・NGC社公認ディーラー(弊社)にも注意を喚起する知らせがまいっております。
ただ、偽物作りの技術は低く、鑑定研修を受けたものなら簡単に見分けられるレベルであり、今のところ被害は【イーベイオークション】で安物を買った人に限られています。
以前の【ワールドレポート】でもお知らせしましたが、ネットオークションに出品されていました<カルティエ>等のブランド品の殆どが偽物だったと報じられていましたとおり、ネット取引は相手が見えないだけに、非常に恐ろしいと言えるのです。
また、最近弊社に鑑定依頼が来ています金貨の殆どが≪偽物≫であり、如何に日本でも偽物が出回っているか、良く分かります。
(写真で偽物が判別できるレベルであり、程度の低い中国製だと言えます)
株券の偽物が出回ったり、偽物の美術品が出回ったりしていますが、これらの被害を受けないためにも、信用ある証券会社、美術商、コイン業者と付き合う必要があります。
証券会社であれば証券業の認可、美術商であれば古物商の許可、コインであれば
PCGS/NGC社の公認を受けたところから購入するのがリスクを減らす方法なのです。
「何でも鑑定団」で有名な鑑定士である中島誠之助氏が述べています通り、『本物・良いものにはバーゲンは存在していない』のです。
また、現在イギリスで流通しています【一ポンドコイン】ですが、偽物が全流通量の<2%>に達し、ここ数年で倍増したと報じられています。
現行コインでも偽物が大量にばらまかれているようで世界中で<偽物紙幣・コイン>がばらまかれているかも知れません。
【米国紙幣】では100ドル紙幣の偽物が有名ですが、【ユーロ紙幣】でも偽物が大量にばら撒かれているようで、世界中で今後偽物騒動が巻き起こるかも知れません。
世の中、【偽物】だらけになってきており、世界を根本的に変える時期に来ているのかもしれません。
金融危機情報(買い上げも息切れ:NYダウ)
【NYダウ】は一時9,159ドルまで上昇した後、引け前30分には8,760ドル(−173ドル)まで急落し、そこで恒例の「買い上げ」が入りするすると上昇していき、8,870ドル(−73ドル)まで戻して引けていました。
<上下>動は400ドルにも達していましたが、一時の1000ドル幅の上下動の<半分>になっており、動きがおとなしくなっています。
これは<巨大な破壊>が終わった後でもあり、大きなポジションを取りにくくなっているからでもありますが、基本的にはG20会合が開催されます15日まで動きにくいということになっているのです。
このような中、一般には忘れられていますが危機的株価になってきている会社があります。
【CITI】です。終値 $11.21(−5.16%)
年初来安値を更新してきているのです。
マスコミ的にはすでに【CITI】はもう大丈夫となっていますが、株価はじわりじわりと破たん株価に落ち込んできているのです。
その他の金融株では【ゴールドマンサックス:終値$71.21 −8.45%】、
【モルガンスタンレー:終値$14.58 −8.76%】となっており、勝ち組企業の株価が急落してきているのです。
これらはマスコミではほとんど報じられない株価の動きですが、市場は正直であり、
危機は着実に広まっていっているのです。
その危機で最たるものは【GM】です。
終値 $3.36(−22.94%)
市場ではこのままいけば【GM】は年明けには資金難に陥るとみており、その前に
破産法申請を想定し始めているのです。
オバマ新大統領は【GM】を救済するのか、倒産させるのか、当選草々重大な決断をすることになりますが、今頃マケイン氏はホッとしているかも知れません。
高みの見物をしておけばよいとして。
金融村の村長とも言える「ポールソン財務長官」の任期も終わりかけている今、今まで”守られてきた”【ゴールドマンサックス】株の急落もあり、大波乱が起こるかも知れません。
nevada_report at 08:17
金融危機情報(これでも株買い上げ:米国版)
*ファニーメイ 赤字2.9兆円(7−9月期)
*AIG 赤字2.4兆円(7−9月期)
*サーキットシティ 倒産(負債2,300億円)
米国でもこれだけ悪い情報が出ればNYダウは200ドル以上下げて当然と言えますが、NYダウは反対に200ドル以上あげています。
まさに金融バブルそのものですが、中には急落している株もあります。
<日本時間午前12時50分時点>
GM $ 3.27(−25%)
ゴールドマンサックス $72.28(− 7%)
モルガンスタンレー $15.60(−2.5%)
【GM】はまさに危機的な株価になってきており、このままいけば15日以降に破産法申請となるかも知れません。
金融バブルはいずれ破たんします。
それまで楽しめればよいのかも知れませんが・・・。
nevada_report at 01:04
2008年11月10日
金融危機情報(これでも株買い上げ:金融バブル)
*7−9月期 機械受注 マイナス10.4%(過去最大の落ち込み)
*10月 工作機械受注額 マイナス40.4%(5ケ月連続マイナス)
*トヨタ九州 営業赤字 100億円超(レクサス等高級車不振)
これらの報道でも日経平均は再度9,000円を回復していますが、日経平均9,000円回復が<至上命題>のような買い物が先物市場に入れられており、これは先週も見られました公的年金資金の買いと見られています。
じっと安いところを待つという年金資金本来の買い方ではなく、とにかく日経平均を9,000円以上に持ち上げるという買い方でした。
このような中、意外な動きをしていたのが【トヨタ】株です。
寄付 3,530円(+70円)
高値 3,560円(+100円)
安値 3,380円(−80円)
終値 3,470円(+10円)
朝方は<公的資金・個人>の買いもあり、買い気配で始まり70円高で始まっていましたが、終わってみれば10円高で終わり、朝寄り付きで買った投資家は終わってみれば損をしたことになっているのです。
先週大きく売り込まれた【トヨタ】株ですが、次から次へと悪材料が出てくる以上、継続して上げることは無理であり、今日のように買っても買っても売り物が浴びせられ、かろうじて10円高で終わらせるのが精一杯だったのです。
また、各企業業績を見ていますと上方修正がほとんどなく良くて横ばいとなっており、今後景気の悪化がさらに進みますので企業業績は一段の悪化となるはずであり、
これらをベースにすれば株を買い上げることは不可能といえます。
ただ例外は<金融バブル>です。
猛烈な資金が市場に提供されれば株式は実態経済を無視して上昇していきます。
今、世界中で資金供給がなされており、このため世界中の株式市場が上昇していますが、理由は潤沢な資金があるからなのです。
業績など関係なく、指数に関係する銘柄であれば何でもよいのです。
しかしながら株価は最後には業績が判断指標となりますので、この<金融バブル>は必ずはじけます。
今は皆が15日までは安心して株を買い上げられるとして買っていますが、そのうちに思いがけない発表等があり、一斉に株が売られる時がくるはずです。
その時、壮絶な暴落が市場を襲い、金融バブルが崩壊します。
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