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出展 http://jp.reuters.com/article/domesticEquities2/idJPnTK018396520081028
「時価会計の運用見直しを決定、流動性欠如なら理論値採用を容認」=企業会計基準委
2008年 10月 28日 18:06 JST
[東京 28日 ロイター] 企業会計基準委員会(ASBJ)は28日、企業や金融機関が保有する金融商品の時価会計の運用見直しに関する指針を決定したと発表した。
金融商品が流動性に欠け、いわゆる「投げ売り」による市場価格が成立した場合は、その金融商品の評価に理論価格を用いることを容認する公式見解で、企業にとっては時価会計の適用が事実上、緩和される。
ASBJは16日、運用見直しの指針案を発表し、パブリックコメントを募集していたが、28日の会合で決定した。
これにより、2008年9月末決算でも適用が可能になる。株式は対象にしていないが、証券化商品や変動利付国債など債券に適用される見通し。
また、ASBJは同日の会合で、金融商品の保有区分の振り替えについても議論した。
金融商品の会計処理にあたり、いったん「売買目的」とした有価証券の区分を「満期保有目的」に変更すれば、時価会計の適用を見送ることが可能になる。
これには会計基準の見直しが必要になるため今後も議論していく。同日の会合では、これからの議論のために、11月4日を期限とするパブリックコメントを募集することにした。
欧州では、国際会計基準審議会(IASB)が13日、有価証券の区分変更を表明し、時価会計の適用基準の緩和に踏み切った。
© Thomson Reuters 2008 All rights reserved.
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(コメント)
ベアー・スターンズが救済された謎のひとつがこれでハッキリしました。
もともとベアー・スターンズは数々の仕組債等のプライシング、評価については業界でナンバーワンの実績を持っており、大手も適わないシステム・ノウハウを保有すると言われてきました。
ニュースでは「その金融商品の評価に理論価格を用いることを容認する」となっていますが、「理論価格」は誰が算出するのでしょうか???
スライスし、ミックスした証券化商品を簿価で買う事はありえません。
そうです! きっと「ベアー・スターンズ」に理論価格の算出をやらせるのでしょう。
そして、理論価格からいくらディスカウントして買取と言う事になるのでしょう。
悔しいかな、米国以外に適切な価格を算出できる機関は見当たりません。
適正価格の算出ができなければ証券化商品の買取なんぞできやしません。
そう考えるとベアー・スターンズを救済したのは「シナリオ」に書かれた予定の仕事だったように思えます。
どうやらこの勝負、またしても米国がリーダーシップを握った形で終わりそうです・・・・悔しい。