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【レイアウェイ】、大恐慌時のサービスが不景気で復活?
景気が悪化しクレジットカードを限度額まで使いきる消費者が増える中、Kマートは先週からお取り置きサービスの『レイアウェイ(Layaway)』を強調したテレビコマーシャルを流し始めた。
レイアウェイとはサービス手数料と商品の頭金を支払い、60日〜90日かけて残金を支払った上で商品を受け取るサービスだ。もともとは1930年代の大恐慌時に流行したが、クレジットカードの普及等で、レイアウェイのサービスは廃れている。ウォルマートも2006年にレイアウェイを廃止した。ただ、一部の独立店やパパママストア、大手チェーンのバーリントン・コートファクトリーやTJX等では現在でもこのサービスを提供している。この不景気でバーリントン・コートファクトリーでは8月、売上の4.6%だったレイアウェイの比率が9月には5.3%に上昇しているという。
専門家は「レイアウェイがまた広く普及することはないだろうが、サービスを残している企業はクリスマス売上を前倒しできることでレイアウェイの恩恵を受けるだろう」と話している。
また、3年前からオンラインショッピングでレイアウェイ・サービスを提供する『eレイアウェイ(eLayaway)』も現れている。このサイトを通じてレイアウェイが可能なeコマースは1,000社に登り、約5万人が利用しているという。
⇒Kマートのテレビコマーシャルでは「クリスマスで混雑する前に(商品を購入し)、Kマートのレイアウェイ・プランで簡単支払い!」と訴求しています。実は、レイアウェイはお店にとれば自社のクレジットカードよりも断然いいのです。例えば、Kマートのレイアウェイの手数料は5ドルです。これは大きな儲けです!さらに頭金は15ドル(150ドル以上の場合は10%)で、残金を2週間毎に4回に分けて支払うものです。
08年10月25日 - 【ターゲット】、クレジットカード支払いの延滞で出店減速
⇒そして、途中でお客が支払えなくなった場合はキャンセルとなりますが、このキャンセルチャージが10ドル!もするのです。商品は全額を支払うまでお店が預かっていますから、返品による損失もありません。ターゲットの自社クレジットカードの貸し倒れ償却率は10%以上と、約1億ドルの損失になっています。レイアウェイの場合は遅延はキャンセルとなり、先に支払った頭金からキャンセル料をとれますから、債務不履行のような大きな損失がでないのです。
⇒アメリカには銀行口座ももっていない方も少なからずいます。この不景気で、銀行にお金がないばかりか、クレジットカードもマックスアウトして使えないため、給料日まで買物を控える消費者が増えています。不景気だからレイアウェイのようなサービスがまた脚光を浴びているのです。が、さすがに大恐慌時のように普及するとは考えられません。例えばウォルマートがこのサービスを復活させたとしても、それこそ低価格層が多くする地域の店のみでしょう。
⇒ところでオンラインショッピングでのeレイアウェイの手数料は、100ドル毎に1.90ドルです。支払いは銀行口座からの自動引き落としになります。ただし、キャンセル料は25ドル!も取られます。合計金額から計算できるサイトも設けられていて、1500ドルと入れると「191ドルを8回の支払いで商品の発送が来年の6月頃」と算出してくれます。クレジットカードで購入する場合は、商品はすぐに手元に届きますが、金利は30%ですから...
何事も待つことができず、すぐに欲求を満たして、クレジットカードで買物をする人にはレイアウェイで鍛えるのもいいかも。少ないお小遣いでゲームを買う子供の金銭管理の訓練にはいいかも...犬に「待て!」を教えるように。