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【産経新聞】「麻生首相はアキバで演説している場合か」円高、株価暴落に広がる不安
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http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/081027/fnc0810271200009-n1.htm
「麻生首相はアキバで演説している場合か」円高、株価暴落に広がる不安
2008.10.27 11:57
27日午前、日経平均株価がバブル後最安値を更新した。「ここまで来たか」「一体どこまで下がるのか」「首相はアキバで演説している場合でない」…。投資家や証券会社の関係者らの間に、あきらめ、不安、そして怒りの声が上がった。一方、円高とのダブルパンチには、各方面で懸念が広がっている。
【兜町】
東京証券取引所や多くの証券会社が集まる東京・兜町。東証近くを歩いていた大手証券会社幹部(64)は「最悪5000円ぐらいまで下がる覚悟をしているが、ついにここまで来たかという感じだ。下値がまったく見えない」と話し、「本当に大変な状況。大雨も大雨、嵐も嵐だ」と言い残して駆け足で走り去った。
「どこまで下がるのか。20−30万円は損が出た…」とがっかりした様子話すのは、ジャスダック1階のモニターを見つめていた埼玉県越谷市の男性会社員(59)。「上がる材料もないしね。政府は早急に対策してほしい」とあきらめムードだった。
証券会社のベテラン男性社員(62)は「大変な事態だ。麻生太郎首相は秋葉原で演説している場合ではない。他にもっとやることがあると思う。マンガとオタクだけで経済が持ち直すわけがない」と怒り心頭。「気分を変えるという意味でも政権交代した方がいいのではないか」と語った。
老舗証券会社の1階でオンライン取引専用端末を見つめていた個人投資家(80)は「アメリカも日本も実体経済が悪いままだ。株価は当面期待できないだろう…」と不安そうな表情を見せていた。
【東証】
東京証券取引所では、27日午前9時に前場の取引が始まるといきなり日経平均株価がバブル後最安値を割り込み、電光掲示板に各銘柄の値下がりを表す緑色の数字が一斉に並んだ。
1階の市場を監視する部署でパソコンのモニターに見入っていた約40人の担当者は、硬い表情のまま刻々と変わる株価の動きを追い続け、時おり顔を上げて掲示板の平均株価を眺めていた。ある東証関係者は「こんなぶれ幅は今まであり得なかったこと。数字が日本の経済力を反映していない」としきりにぼやいていた。
【北浜】
大阪市中央区北浜の大阪証券取引所で、電光掲示板に映し出された株価の動きを見つめていた堺市の無職、男性(63)は「業績がいい企業の株ですら大きく下落しており、底が見えない。株の取引を30年近く続けているが、こんな状況は今までになかった」と驚いた様子で話した。
最近株取引を始めたという枚方市の女性会社員は、「今のうちにいくらかつぶれなさそうな大手企業の株を買って、5年くらいは塩漬けにしておこうと思う」と話していた。
近くの証券会社に勤める男性はあきらめ顔で「今日の終値が7500円台を割り込めば、一気に6000円台まで下がる恐れがある。株の相場は今後の実体経済を予想しており、景気にも大きな影響がでるだろう。今はこの状況が過ぎ去るのを待つしかない」と話していた。
取引先との商談を前に立ち寄った近くの金融機関の男性(35)は「今後円高が進み、輸出関連の中小企業の株価に大きな影響が出ると思う。これから訪問する取引先も輸出関連。担当者と今後の対策を話し合いたい」と話していた。
【証券各社】
証券大手の「野村證券」でも、市場が開いた直後の一報だったが、窓口で大きな混乱はみられなかったという。
ただ一向に光が見えない株価持ち直しに、最近では、一部の投資家から「そもそも、どうしてこうなったのか」「今後、日本はどうなるのか」と言った不安の声が徐々に漏れているという。
個人投資家を多く抱えるネット証券大手の「カブドットコム証券」では、普段よりも少し問い合わせが多いというが、電話がパンクするような状態にはならなかった。
臼田琢美・常務執行役は「大口投資家らは、いまさらジタバタしないだろう。ここ最近では個人が安値で買おうとする動きが活発化し、新たに株を初めようする人も出てきて、初歩的な問い合わせが多いだけ」とし、「新たな顧客層が定着すれば、今後が面白い。市場が活発化するのをじっと待つしかない」と話していた。
【トヨタ】
トヨタ自動車や関連会社にも平均株価がバブル経済崩壊後の最安値を下回ったことへの不安が広がった。
名古屋市のトヨタ自動車名古屋オフィス。出社した社員の1人は「一番怖いのが販売現場への影響。株安が消費者心理に影響を与えてこれ以上販売が冷え込むのが心配だ」と語った。
愛知県豊田市の下請けの自動車部品メーカーは、トヨタの海外拠点の減産に併せて生産計画を下方修正した。社員は「原料高が解消していないのに輸出と内需が冷え込むのはダブルパンチ」とあきらめ顔で話した。
【別府温泉】
日本有数の温泉地、大分県の別府温泉。海外からの観光客誘致に力を入れてきたが、このところの急激な円高で、既にツアー客のキャンセルが相次いでいる。
別府市観光協会の高倉秀樹事務局長は「いつもツアーバスが3台止まっている駅前のホテルも、最近は一台しかない」とため息を漏らす。外国からの観光客の大半を占める韓国人観光客は、同国内の景気悪化もあって、昨年に比べ1−2割減。「株価の最安値更新と並行して、円高もますます進むのではないか」と頭を抱えていた。
【識者の見方】
経済ジャーナリストの荻原博子さんは「日経平均株価の最安値更新は、円高と株安が連動する悪循環ができてしまったことが原因だ。株に見切りをつけたヘッジファンドなどが売りに走り、損切りしたお金で円を買う動きを加速させている。急激な円買いで、しばらくは株価の乱高下が続くだろう。株だけなら一部の人の問題だが、日本企業は輸出に依存している。会社の含み損も増えるため、サラリーマンの給料も減ると予想され、今後は一般人の生活にも影響が広がる恐れがある」と話した。
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