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2008年10月26日
経済速報(深刻化する実態経済の悪化)
今や日本経済は深刻な不況に陥っていますが、政府・経済界・日銀は今になって景気対策をするべきとして内需拡大等と述べていますが、この内需拡大策はもう10年以上も前から何度も述べられてきたことであり、有名な【前川レポート】で指摘されてもいましたが、一向に効果がない施策なのです。
その理由は日本経済は500兆円経済であり、これを浮揚させようとすれば10兆、20兆円の<真水>でも足らないからです。
国債・借金が日々増え続け、総額で1,000兆円を超えている今の日本は、思い切った財政出動ができない構造上の問題に直面しており、精々<真水>で数兆円のばらまきしかできず、これでは一瞬のうちに”蒸発”してしまいます。
結果、何も効果がなく借金だけが積み重なっていくという状況に追い込まれているのです。
今、財政も税収の激減で今年度の税収は歳入不足が必至となっており、赤字国債の増発は避けられません。
米国の財政赤字(43兆円)に匹敵するほどの赤字に陥るかも知れませんが、経済規模が日本の3倍近い米国と日本の財政赤字が同じとなればどちらが深刻度が深いか経済学を勉強しなくても分かります。
今、日本は貿易黒字が激減し(赤字転落月も出てきています)、経常収支も悪化が進み、財政赤字が拡大し借金が積みあがっている、いわゆる3重苦に陥っており、さらにこの時期に【トヨタ】、【ソニー】といった大企業の利益が激減しており、下請け等は注文のキャンセル等で、ものすごい打撃を受けはじめています。
生産現場では中小企業の倒産が激増しており、このままいけが年を越せないどころか、11月には手形決済・借金返済ができずに空前の倒産ラッシュに見舞われるかも知れません。
すでにその兆候は東京都心で出てきています。
渋谷・恵比寿間で飲食店の閉店が異常な数に上っているのです。
高・中級和食店(2)、長崎チャンポン店(1)、ファミレス(1)、一般和食屋(1)、スタンディング居酒屋(1)、お弁当屋(1)と、知っているだけで計7軒もつぶれており、お客さんがいなく経営不振ではないか、と思えるお店も5店舗あります。
住宅販売の現場でも5,000万円以上の物件では500万円、1,000万円単位の値引きは当たり前という程になってきており、賃貸分野でも<礼金なし>という物件が増えてきており、中には引っ越し月は<賃料無料>というところも出てきています。
【日本経済】はいまや恐慌前の状態に立っているということを我々は認識する必要があります。
マスコミに登場する有名な経済評論家達やマスコミの一部は『株は買い場』とも述べていますが、彼らは日経平均が18,000円の時ですら『買い』と述べていたわけであり、半値以下になった今、またぞろ買いと述べても説得力は全くありません。
一貫して日経平均は1万円を下回ると述べ、最悪の場合6,000円を下回る異常株価になることもあり得るとしておきましたが、今、この最悪に向かって事態は進んでおり、その際には金融機関は軒並み経営破たんすることになります。
世界の富をすでに<3000兆円>も吸い取った【ブラックホール】は今度は我々実態経済をすべて飲み込み、そのあとには戦争後の<焼の原>状態しか残りませせん。
一人ひとりのサバイバルゲームが始まっています。
nevada_report at 14:45
金融危機情報(お尻に火がつき始めた邦銀)
邦銀の自己資本(50兆円)が激減してきており、このままの状況が続けば、50兆円あった自己資本が半減以下になり、不良債権を勘案すれば自己資本を食いつぶしているところも出てきていると噂されており、大手3行は最大1兆円規模の増資を行うと報じられています。
すでに、邦銀(6大グループ)の株式含み損益は<1.2兆円の赤字>に転落しており、これに外貨建て株式・債券等の含み損を勘案すれば10兆円余りの含み損を抱えている可能映性もあり、今、慌てて資本増強に走っているものです。
政府・マスコミは、日本の優位性をしきりに強調していましたが、株式市場が急落して慌てている現状は、海外からすれば「今頃何をしているのか?」となります。
特に、【三菱UFJ】は、9,000億円の“救済”増資に応じていながら1兆円余りの増資をしなくてはいけない事態に追い込まれており、今度は自分が救済されなくてはいけない事態に追い込まれているのです。
経営陣が今の金融情勢をいかに甘く認識していたか、これからもよく分かります。
今後、経営危機に陥る金融機関(生保の含む)が続出することになるでしょうが、日本政府の対応はあまりにも遅く、ドタバタ劇が演じられるはずです。そして、そこを
生き残ったファンドが攻撃してきます。
金曜日の日経平均が急落したことを見れば、日本が次のターゲットになりつつあるのは明白であり、我々は覚悟しておいた方がよいと思います。
http://blog.livedoor.jp/nevada_report/