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世界株安受け対ドルで13年ぶりの円高90.87円/113.79円/ニューヨーク外国為替市場概況
10月25日6時21分配信 フィスコ
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:18JST 「世界株安受け対ドルで13年ぶりの円高90.87円/113.79円」
【ロンドン市場概況】
24日のロンドン外為市場では、ドル・円は、欧州主要株式市場、米国株式指数先
物の大幅下落を受けてリスク回避の円買いが継続され、95円18銭から90円87銭まで
下落した。その後92円絡みに買い戻され、杉本財務次官発言「為替の急激な変動は
望ましくない、注意深く見ていく」で93円付近に反発した。ユーロ・円は120円56銭
から113円79銭まで下落した後116円75銭に反発、ユーロ・ドルは1.2668ドルから
1.2496ドルまで下落した。ポンド・ドルは英・7-9月期GDP速報値のマイナス転落も
あり1.5860ドルから1.5272ドルまで下落し、ドル・スイスは1.1744フランから
1.1505フランまで下落した。
【経済指標】
ユーロ圏・10月製造業PMI速報値:41.3(予想44.0、9月45.0)
ユーロ圏・10月サービス部門PMI速報値:46.9(予想47.0、9月48.4)
英・7-9月期GDP速報値:前期比-0.5%、前年比+0.3%(前期比予想-0.2%、前期
+0.0%、前年比予想+0.5%、前期+1.5%)
【要人発言】
杉本財務次官
「為替の急激な変動は望ましくない、注意深く見ていく」
ラガルド仏経済財務雇用相
「ECBはFRBよりも利下げ余地が大きい」
ヌアイミ・サウジアラビア石油鉱物資源相
「OPEC、11月1日からの日量150万バレル減産で合意」
「OPECで追加減産の話は出ていない」
「追加減産について協議する前に、今回の減産の効果を見極める必要」
ASEM声明草案
「金融危機の経済への影響を懸念」
「あらゆる国が時宜を得た断固たる措置とれば、危機を克服できると確信」
「IMFが要請を受けた国への支援で重要な役割果たすことを支持」
「金融全般において監督・規制の改善が必要」
「国際的な金融システムの有効で包括的な改革を約束」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円93円38銭、ユーロ・ドル1.2612ドル、ユーロ・円117円63銭、ポンド・ドル
1.5674ドル、ドル・スイス1.1587フラン
【ニューヨーク市場概況】
24日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は、下落して始まった米株式市場の売
り一巡後の比較的安定した動向に連れてショートカバーが先行し91円54銭から94円
85銭まで反発し、94円36銭で取引を終えた。
ユーロ・ドルは、ショートカバーに1.2754ドルまで反発したが、戻りでのユーロ圏
利下げ観測に伴う売りをこなせずに1.2566ドルへ伸び悩み、1.2622ドルで引けた。
ユーロ・円はリスク回避の動きが後退し115円73銭から120円14銭まで上昇した。ポ
ンド・ドルは1.5542ドルから1.5947ドルまで上昇し、ドル・スイスは1.1495フラン
まで下落後1.1702フランへ反発した。
【FF先物米金利変更織り込み率(現在1.50%)】
10/29会合:1.25%(0%←8%)1.00%(68%←92%)0.75%(32%←0%)
12/16会合:1.25%(0%←5%)1.00%(50%←56%)0.75%(42%←39%)0.50%
(8%←0%)
【シカゴVIX指数:株式投資家の恐怖心理の度合いを示す指数】
79.13←67.80、日中最大89.53(08年最大:10/24 89.53)
【原油市場概況】
原油相場は下落。石油輸出国機構(OPEC)が相場下落に歯止めをかけるため約2年ぶ
りの減産を決め、追加減産の可能性も示唆したが、減産量は日量150万バレルと一部
の市場予想よりも小幅にとどまった影響から売りが加速し、約1年半ぶりの安値の
62.65ドルまで売り込まれた。信用危機の影響が世界経済全体に波及しており、景気
減速に伴う需要鈍化見通しも売り材料となった。NY原油先物価格は07年6月以来の安
値まで5ドル以上下落した後も弱含み、結局64.15ドル(前日比-3.69ドル、-5.4%、
年初来-33.1%)で取引を終えた。なお、今週の原油価格の騰落率は-10.7%となっ
た。
【株式市場概況】
NY株式相場は下落。ダウ平均は312.30ドル安の8378.95、ナスダックは51.88ポイン
ト安の1552.03で取引を終了した。アジアや欧州市場の急落を受けて、取引開始前に
ダウ平均先物が値幅制限いっぱいとなる550ドル安となるなど、朝方から急落して始
まった。その後も景気後退や企業業績の悪化懸念から終日軟調な展開となった。セ
クター別では保険を除いて全面安となり、特に金融や不動産の下落が目立った。銀
行のPNCフィナンシャル(PNC)はナショナルシティ(NCC)を55億ドルで買収することを
発表し小幅上昇。通信機器大手のジュニパー・ネットワークス(JNPR)は予想を上回
る決算を発表したものの売りに押された。アパレルのリズ・クレイボーン(LIZ)は業
績下方修正を発表して下落。ダウ構成銘柄では、エクソン(XOM)を除いて全面安とな
った。来週月曜日から連銀によるコマーシャル・ペーパー(CP)の買取が開始され、
CPによる短期資金の調達を行っているGE(GE)やアメリカン・エキスプレス(AXP)など
が恩恵を受けると見られている。
【通貨オプション】
ドル・円オプション市場は、世界株式市場のパニック的な下落を受けた95年以来
の円高を警戒したリスクヘッジ目的のオプション買いに拍車がかかり、変動率は過
去最高水準に達した。
1ヶ月物は一時過去最高の45%まで上昇している。リスクリバーサルでも円先高感に
伴う円コール買いが加速した。
変動率
1ヶ月物26.75%⇒36%(最近の高値10/24=36%)
3ヶ月物20.75%⇒25%(10/24=25%、98年10月以来の高水準)
6ヶ月物17.50%⇒20%(10/24=20%、98年10月以来の高水準)
1年物14.65%⇒18%(10/24=18%、21.25%=98年10月以来の高水準)
リスクリバーサル(25デルタ円コール)
1ヶ月物+7.65%⇒+9.75%(10/24=+9.75)
3ヶ月物+7.72%⇒+9.75%(10/24=+9.75%)
6ヶ月物+7.88%⇒+9.75%(10/24=+9.75%)
1年物+7.975%⇒+9.75%(10/24=+9.75%)
【経済指標】
米・9月中古住宅販売件数:518万戸、前月比5.5%安(予想493万戸、8月491万戸)
加・9月消費者物価指数(CPI):前月比+0.1%(予想+0.0%、8月-0.2%)、前年比
+3.4%(予想+3.3%、8月+3.5%)
加・9月コアCPI:前月比+0.4%(予想+0.3%、8月+0.3%)、前年比+1.7%(予想
+1.7%、8月+1.7%)
【要人発言】
米財務省筋
「米財務省は、保険会社を含めた金融約20社の株式取得を検討」
ポールソン米財務長官
「市場を注視、参加者と意見交換」
国際通貨基金(IMF)
「アイスランドに対し20億ドル緊急救済融資」
「流動性支援目的で、新興諸国への3-6ヶ月融資を検討」
「加盟国に規定の5倍の融資を検討」
ハーデ・アイスランド首相
「このプログラムは資金調達を確保、アイスランドクローナを安定させ、健全な金
融システムを支援」
「アイスランドは長期経済を安定、経済の復興計画を約束」
麻生首相
「国際金融市場の混乱は市場と政府の信頼がないのが問題」
ビーン英中銀副総裁
「現在の金融危機は史上最悪の可能性、英国の景気鈍化は依然として初期段階」
「実体経済への影響に関してはまだ早い段階、90年代初頭よりは悪くなく、経済の
安定に向けた金融政策の決定に余地はある」
パラモ欧州中銀専務理事
「EUは企業を再国有化すべきでない」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 95.16 95.18 90.87 94.36
ユーロ・ドル 1.2668 1.2754 1.2496 1.2622
ユーロ・円 120.55 120.56 113.79 118.99
ドル・スイス 1.1734 1.1744 1.1480 1.1661
ポンド・ドル 1.5850 1.5947 1.5269 1.5922
株式市場:
NYダウ 8683.21 8683.21 8187.48 8378.95
ナスダック 1493.00 1584.27 1493.00 1552.03
債券市場: (始値) (終値)
米国債 2年物 1.603 1.516
米国債10年物 3.674 3.687
米国債30年物 4.050 4.070
先物市場:
NY金先物 701.5 747.0 701.5 730.3
NY原油先物 63.70 64.75 62.65 64.15
最終更新:10月25日6時28分
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