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ロシアは、なぜ、アイスランドに貸出しするのか?            【ロシア ノーボスチ通信】
http://www.asyura2.com/08/hasan58/msg/984.html
投稿者 hou 日時 2008 年 10 月 16 日 00:31:33: HWYlsG4gs5FRk
 


http://jp.rian.ru/analytics/economics/20081014/117713800.html

ロシアは、なぜ、アイスランドに貸出しするのか?
11:3514/10/2008

18:00 日本の代表団が、沿海地方の同胞人の埋葬地を訪問
11:35 ロシアは、なぜ、アイスランドに貸出しするのか?
05:52 ミュンヘンとは違うエヴィアンフォーラム
11:25 中国は宇宙開発で世界の中心国になる?

エレーナ・ザガロドニャニャ、ノーヴォスチ通信社、経済解説員。

ロシアは、現時点では、信じられないほどの低い金利で巨額の安定的貸出しを供与することで、小さな島国国家のアイスランドに金融支援を行なうことに同意した。これはなんでろうか?無思慮な寛容なのか、あるいは、慧眼の政治的ステップなのであろうか?そして、40億ユーロ、これは資金として巨額なのか少額なのか。

アイスランドの運命には、つい最近まで、ロシア人はまったく関心がなかった。「安定の島」は沈み行く温泉の島の経済に投じる用意のある信じられない額について今は怠惰な人しか語らなくなっている。

とことで、ヨーロッパでは、アイスランドのテーマはすでに大分前から論議されている。この「ヘッジ・ファンドの国」、リベラルな経済規制の見本国、そして、急速に発展経済の見本的モデル国は、2007年末のすでに、世界で初めて、完全な経済危機に直面した。アイスランドの通貨、クローン、は今年の初めから、ユーロに対してその価値の3分の1を失った。主導的アイスランドの銀行である、Kaupthing、Glitnir、そして、Landsbankiは国際金融投機の攻撃の犠牲になった。9月末、Landsbanki、そしてKaupthingは、この日、アイスランド国民銀行から5億ユーロの貸出しを供与された。2008年、秋、アイスランドは、今回の世界金融危機により、国家デフォルトに陥った世界で最初の国になる可能性があることが鮮明になった。

なぜ、アイスランドの経済バブルがこのように耳をつんざくように弾けたのだろうか?成長の度合いがあまりに早過ぎたとIMFは考えている。2003-2007年の間には、同国のGDPは25%伸び、しかも、この元気の良い成長は、主に、対外債務によるものだった。外国の投資を誘致するために、同国の政権は、通貨を強化(クローン高にする)し、金利を(腕まくりそして)まくり上げだ。(2008年始めまでに同国はヨーロッパで一番高い金利、15,5%を設定した)。その結果、一方では取るに足らない控えめなGDP、その一方では、度外れた債務を持つ巨額の金融資本という、並外れの不均衡を引き起こした。2007年通年の集計では、アイスランドのGDPは、わずか、160億ドルに過ぎないのに、金融セクターの資産はGDPの1000%、対外債務はGDPの550%に達していた。

アイスランドのデフォルト前の状態を考えると、ロシアの額にして40億ユーロの及ぶ安定化貸出しによる同国への支援に合意したことは、(アイスランド国民銀行は、10月7日以前にすでにロシアから支援を受けられると声明を出していたのだが、財務相のアレクセイ・クドリンは10月7日の夕方には、それでもこの貸出しに応じることを認めた)、これは救済手段になった。しかも、非常にしっかりとした救済だ。自分で判断して見よう。アイスランドが、泡をぶくぶく出しながらすでに完全に沈んだ2008年の5月には、スエーデンとデンマークとノルウエイのスカンジナビア3国の中央銀行は、23億ドルの額のアイスランド通貨を緊急に援助のために特別基金を設置した。しかしロシアは現在、この目的でアイスランドに約2倍の融資をする意向をもっている。つまり、アイスランドの規模では、40億ユーロという額は、巨額、しかも非常に巨額だ。

それに、ロシア側から一方的に見れば、これは膨大な額だ。さらに、非常に低い金利での貸付だ。アイスランド国民銀行の発表によれば、ロシアは、LIBOR+(0,3-0,5)%の金利で融資することを約束した。因みに、ロシア中央銀行は、LIBOR+1%の金利で対外経済銀行(VEB)に貸出しをすることになっている。ロシア当局が、危機防止方策の作成で緊急会議を殆ど毎日行っている状況で、これは、同考えても、おかしな話だ。今、ロシア当局は自分の救済のことを考えねばならないのに、誰かよその国(アイスランド)に有利な条件で融資をする必要があるのか?と俗人は言うだろう。そして、私の考えでは、この俗人の考えは完全正しいとはいえない。

ロシアが、アイスランドに融資することを同意すべきで理由が少なくとも幾つかある。

最初の、そして最も大きい理由は、地政経済的な理由だ。

色々な諸国のリーダーは、金融危機の渦に沈んでいる世界を救出ことは、全世界が強調して初めて可能にあることを、徐々に理解し始めた。このテーマは、エヴィアンでの世界政策に関する3日間の会議でも繰り返して論議された。恐らく、このことは、明日の、IMF及び世界銀行の年次会議でも論議されるだろう。思い出して見よう、つい最近、世界銀行の頭取ロベルト・ゼリックは、BRIC‘s、メキシコ、サイジアラビアそして南アフリカ共和国なども加え、第G8を拡大する提案をしている。個人的な野心について、一時的に忘れ、政治的ないさかいを中止する必要について、世界のリーダーは益々頻繁に訴えるようになった。本当に何かやらなければならない時期に来ている。

ロシアにとって、このような時期にアイスランドを援助に動くことを決定したことは、極めてはげしい必要性から来ているものだ。ロシアには、現在、石油の価格が超高価な時期に貯蓄した貯えがある。9月末の時点で中央銀行の国際貯蓄は5660億ドルで、さらに、国民福祉基金とまさかの時の準備積立基金にはさらに320億ドル強の貯蓄がある。もちろん、自分の「安定の島」に閉じ篭って、自国でだけで危機と闘うことも出来ただろう。しかし、この場合、ロシアは、とりわけアイスランドの暴風により、強く荒れ始めていた世界の金融の嵐が、貯蓄していた貯えを無価値にしてしまったことを突然発見してしまうリスクを背負うことになる。

なぜなら、アイスランドが巨額の融資を貯えたアイスランドへの多くの融資者は、専らヨーロッパの銀行だ。アイスランドのデフォルトを宣言しても良い。全ヨーロッパがきりもみ降下してしまうだろう。そして、危機から抜け出すチャンスを持っている、つまり、少ない出血で済んでいるロシアを必ず引っ張り込むことになるだろう。アイスランドの救済はロシアにとって、まず自国の救済につながるのだ。

あまりグロ−バルでなく、そして、実利にもとづいた考えがある。

危機は遅かれ早かれ通り過ぎる。同盟国(時々だが)生き残る。同じアイルランドは、ヨーロッパの諸国の企業がその嵐のような発展を同国の利益を伴い数年間利用したが、このジェスチャーの後、ロシアの投資家に恐らくより好意的に接するようになるだろう。今の所、ロシアとアイスランドの売上げは、年間約1億ドルである。(ロマン・アブラモヴィッチとオレグ・デリパスクを代表とする)ロシアのビジネスは、危機のつい最近前にこの国への投資の可能性に関心を示し始めた。現在、ついでに言うと、アイスランドへの経済に参入する価格は極めて安い。

それに、アイスランドからはラテンアメリカに渡航するのにも便利だ。


 

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