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アルセロール・ミタル、楽観的な業績見通しを維持
パリ(ウォール・ストリート・ジャーナル)鉄鋼世界最大手のアルセロール・ミタル(NYSE:MT)は9日、世界的な景気減速で自動車、家電、建設の各業界からの鉄鋼需要が減少しているにもかかわらず、今年7-9月期と下期の業績見通しをあらためて確認した。
同社のラクシュミ・ミタル会長兼最高経営責任者(CEO)は、「足元の金融危機や中国経済の減速に加え、鉄鋼市場での在庫処分売りにもかかわらず、われわれは今年下期に収益性の改善が見込まれることを喜んでいる」と語った。
同社は7-9月期のEBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前・その他償却前利益)が85億ドルを上回るとの予想を維持した。前年同期のEBITDAは49億ドルだった。また、下期はキャッシュフロー、EBITDAとも上期を上回ると予想している。
こうした楽観的な見通しは同社株への買い安心感を与え、9日のパリ証券取引所では9.1%高の25.09ユーロ(34.29ドル)で取引を終えた。同社株は、世界的な景気後退の可能性と鉄鋼価格の下落に対する懸念から、6月6日につけた65.19ユーロの高値から62%下落していた。
鉄鋼スポット価格は今夏に過去最高値を記録したが、世界的な景気減速の影響でその後は下落。これを受けて、アナリストらは鉄鋼メーカーの業績予想を引き下げている。米国、欧州連合(EU)、そして中国でさえも、自動車、家電、建設の各業界向けの販売量が減少したと発表している。
しかし、アルセロール・ミタルは、販売価格の高止まりと販売量の増加を追い風に、7-9月期に大きな利益をあげると予想する。需要が後退しているにもかかわらず、欧米などの市場では鉄鋼価格が比較的高水準を維持しているという。
なお、同社は先月、価格を支えるためとして最大15%の減産を計画していることを明らかにした。
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