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(回答先: 高島屋と阪急阪神百貨店・・・ 消費不振など経営環境が厳しさを増しており 【産経新聞】 投稿者 hou 日時 2008 年 10 月 11 日 08:39:46)
http://blog.livedoor.jp/usretail/
2008年10月10日
【9月業績】、TJXもマイナスの厳しさの中でウォルマートは2.4%増
ウォルマートが発表した9月の既存店・売上高前年同月比は、2.4%の増加で予想(2.5%)を若干下回る結果となった。国内のスーパーセンターやディスカウントストア部門の既存店は2%の増加、サムズクラブも4.6%増となった。
コストコは8%増、ターゲットは3%減だった。
リーマンブラザーズの破綻から金融危機に陥った影響が、富裕層の消費支出にあらわれている。高級デパートのニーマンマーカスは15.8%の減。金融危機が消費行動を冷やし、計画を大きく下回ったとするノードストロームは9.6%減少した。サックスも2桁減の10.9%減となった。
ギャップはバナナリパブリックが二桁減の予想を4%減に踏みとどまったものの24%減のオールドネイビーに足を引っ張られ11%減となった。JCペニーも12.4%減、コールズは5.5%の減少となっている。
〈主な小売チェーン〉
9月既存店売上高前年同月比
ウォルマート: 2.0%増(DSとスーパーセンターのみ)
サムズ・クラブ: 4.6%増
ターゲット: 3.0%減
コストコ・ホールセール: 8.0%増
ウォルグリーン: 4.7%増
ライトエイド: 1.7%増
TJX: 1%減
リミテッド: 6.0%減
ギャップ: 11.0%減
コールズ: 5.5%減
チコスFAS: 15.6%減
アバクロンビー&フィッチ: 14.0%減
アメリカンイーグル・アウトフィッターズ: 6.0%減
JCペニー: 12.4%減
ノードストラム: 9.6%減
ニーマン・マーカス: 15.8%減
サックスフィフス・アヴェニュー: 10.9%減
高級デパートの落ち込みが厳しい9月!
⇒予想通り、金融業界の混乱で富裕層がデパートにいかなくなった結果がでました。それにしてもニーマンとサックスの二桁減はすさまじいです。凄まじいといえば、ニューヨーク株式市場ダウ30種平均が9日に8,600ドルを割り込み、また暴落しました。こんな状態が続けば、年末商戦で喜んでギフトを買える気分にはならないでしょう。富裕層のデパート離れはクリスマス中も続きますね。
⇒さて、金融危機を招き、住宅市場も暴落がとまらないですが、全米で家を所有する7,550万世帯のうち16%が家の評価額より住宅ローン(残高)が大きくなっているネガティブ・エクイティだそうです。さらに過去5年間に住宅を購入した世帯の30%がネガティブ・エクイティです。ちなみに06年のネガティブ・エクイティは4%、07年は6%ですから、16%や30%がいかに大きいかお分かりになるでしょう。
⇒ただし住宅でも売れてる住宅があります。それはピーク時から1/3〜1/5の暴落・激安価格物件です。銀行が差し押さえた物件をこれ以上安くできない価格で手放しているのです。銀行も恐慌で住宅を維持するお金もないですからねぇ。で、住宅バブルの崩壊が著しい南カリフォルニアでは、住宅売買の半数以上がオークションです。逆に言うと、暴落・激安価格でないと売れないのです。
⇒ところで、ウォルグリーンがロングスの買収から手を引く発表を8日に行いました。経済環境が最悪に近い状態であることや、自社の株価も8年ぶりとなる低さ、さらに重複するマーケットがあり敵対的に買収できたとしても反トラスト法違反で買収を断念さざるえない場合も考えられるからです。ウォルグリーンが身を引いてもCVSがロングスを仲良く買収できるわけでもありません。ロングスの大株主がCVSの提案価格が低いと主張していますし...
翻って、ウォルマートとコストコが予想通り善戦していますが、さすがに今年のクリスマスはこの両社にとっても厳しいでしょうねぇ。