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http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCKU2414.html
FRB、AIGのリスクを読み誤る
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(NYSE:AIG)は、資産の売却を急ぐなか、取引相手から多額の現金支払いを求められているため、政府が設定した融資枠からさらに90億ドルを引き出した。
これでAIGは政府から3週間で703億ドルを借り入れたことになる。また、借入金を返済するために、時間と競争しながら資産を売却しようとしている。だが同社の事業部門を売ろうにも、金融市場が悪化しているため、買い手を見つけるのが困難になっている。政府は当初、AIGに最大850億ドルを融資するとしていた。だが8日には378億ドルの追加融資を決め、融資総額は最大1228億ドルに拡大した。
AIG株の9日終値は、前日比0.80ドル(25.08%)安の2.39ドル。
AIG救済策の検討にかかわったある人物は、「米連邦準備制度理事会(FRB)は、資本市場が機能不全に陥ることや、株式相場が下落し続けることは、想定していなかった。この両方がAIGの資金繰りを困難にしている」と語った。
AIGはFRBからの当初の借入金を主に2つの目的に充てた。1つは、信用リスクを移転させる取引手法であるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の取引相手に支払う担保。もう1つは、貸し証券の損失の穴埋め。貸し証券による損失の恐れが高まったため、FRBは今週再び介入する必要があった。
多くの社債やその他の証券の市場価格は、9月16日にAIGが最初の救済を受けた時点に比べ急落している。例えば、高格付けの社債の平均価格は6%下落した。このような高格付けの社債が比較的短期間に大幅に値下がりするのは異例だ。
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