★阿修羅♪ > 国家破産58 > 822.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 戦争版から転載:米経済の崩壊、世界の多極化(2)(田中宇の国際ニュース解説) 投稿者 近藤勇 日時 2008 年 10 月 08 日 19:39:40)
米FRB議長が厳しい景気認識、大幅利下げ観測強まる
2008年 10月 8日 19:34 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-34183020081008
[シカゴ 7日 ロイター] バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が7日の講演で厳しい景気認識を示したことを受け、市場では今月28─29日の連邦公開市場委員会(FOMC)では大幅利下げが避けられず、FOMC前の緊急利下げもあり得るとの見方が強まっている。
議長は同日、全米企業エコノミスト協会(NABE)年次総会で講演し、このところの弱い経済指標や景気見通しの悪化を踏まえると「FRBは現在の政策スタンスが依然適切かどうか検討する必要が生じるだろう」と述べた。
発言を受け、金利先物市場は今月75ベーシスポイント(bp)の利下げが行われる可能性を織り込んだ。
三菱東京UFJ銀行(ニューヨーク)のチーフ・フィナンシャル・エコノミスト、クリス・ラプキー氏は「議長は、緊急利下げではないにしても、少なくとも10月のFOMCでの利下げにゴーサインを出した」と述べた。
議長講演直後に公表された9月16日のFOMC議事録では、一部の参加者が、利下げが必要となる可能性を指摘していたことが明らかになった。
金利先物市場は、今月中に44%の確率で75bpの利下げが行われると予測している。緊急利下げや協調利下げの観測も絶えない。
FRBはこの日、コマーシャルペーパー(CP)の買い取り制度創設を発表。金利先物市場では発表を受け一時75bpの利下げ観測が後退する場面もあった。
ノーザン・トラスト(シカゴ)のエコノミスト、アシャ・バンガロール氏は「FRBの利下げは、欧州中央銀行(ECB)など他の中銀と協調して行われる可能性がある」と述べた。
<相次ぐ異例の事態>
バーナンキ議長同様、この日公表されたFOMC議事録も、金融市場の混乱が実体経済に波及しつつある点を慎重に指摘している。
議事録によると、「一部のメンバーは、金融市場のストレスが強まり、経済成長見通しが大幅に悪化すれば、政策対応が必要になる可能性があると強調した」。
今月末のFOMCまで3週間を残し、米株式市場は下落に歯止めがかからない。
S&P総合500種指数は、7日までの5営業日の下落幅が過去最大を記録。下落率も5日間で14.6%と、1987年以来最大となっている。
シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は6日の講演で、利下げを促し得る要因についてコメントを控えた。
ただ、自身の来年の経済成長率予測を下方修正する考えを示したうえで「来年上半期がわれわれの予測を上回るとは考えにくい」と述べ、FRBの公式予測が下方修正される可能性を示唆した。
ミネアポリス地区連銀のスターン総裁も7日の講演で、金利見通しへの言及を避けたが、タカ派である同総裁も、失業増大でインフレ見通しが改善したことを認めている。
スターン総裁は、地区連銀総裁のなかで最古参だが、「FRBの長いキャリアでも経験したことがない」金融危機だと語っている。
ただ、一部のFRB当局者は利下げに反対する可能性が高い。セントルイス地区連銀のブラード総裁は6日、ロイターとのインタビューで、利下げは市場の極端な変動に対応する「適切な手段」ではないと述べた。
それでも市場では、バーナンキ議長の主張が通るとの見方が多い。
バークレイズ・キャピタルのエコノミスト、マイケル・ハンソン氏は「50bpの緊急利下げを行い、10月末のFOMCで25bpの追加利下げを行う可能性が非常に高い」との見方を示した。
(ロイター日本語ニュース 原文執筆:Ros Krasny、翻訳:深滝 壱哉)