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アイスランド、破産寸前に
2008年10月08日 12:17更新
人口32万人を抱えるアイスランドが世界金融市場の混乱の最中にあって世界初の全国規模の破産寸前状態に追い込まれている。同国通貨クローナは金融危機の影響で半減しており、同国金融機関も不良債権で破産寸前の状態にある。
アイスランド人のJohann Sigurdssonさんは「すべてが閉塞している。株を売ることもできず、銀行から融資を受けることもできない」と落胆の表情を見せている。アイスランド政府は金融危機に対応するための緊急策を発動し、同国銀行の国有化を行うと発表した。アイスランドのハーデ首相は「アイスランドを救済するために抜本的な行動を強いられている」と述べた。アイスランド金融システムが崩壊すれば、その影響が欧州全体に波紋することが懸念される。
アイスランド大手企業グループであるBaugurは欧州主要小売店の株式を大量に保有しており、その総額は英国最大手の非上場企業と同程度の企業を立ち上げられる程となっている。またアイスランドの銀行口座を利用している英国人も数千人存在している。アイスランド大手銀Landsbankiは7日、同預金口座からの引き出しをストップする措置を取った後、規制当局に破産申請手続きを申し込もうとしている。
アイスランド政府は金融市場の凍結を防ぐためにロシアから54億ドルの借款を受けようと交渉している最中であるという。アイスランドは先週同国大手銀グリニトルを国有化すると発表して以来、急速に金融市場凍結の方向へ動いている。
ハーデ首相はさらに欧州規模の金融危機対策に遅延が生じているとも警告し、同国の金融危機について「外部環境による被害者となった」と述べた。ロンドンビジネススクールのRichard Portes氏も、アイスランドの金融機関について「金融機関の対応が悪かったわけではない。ただ不運だっただけだ」と述べている。
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/081008/23179.html