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株式投資のチャンスかもしれない欧米の利下げ観測と株安の進展(KlugView)
2008/10/03 (金) 19:51
欧州中央銀行(ECB)は、10月2日の理事会で、政策金利である定例買いオペの最低応札金利を4.25%に据え置きました。政策金利の据え置きは3カ月連続です。9月のユーロ圏消費者物価指数の伸び(前年比)が3.6%と、ECBが目標とする2%を大きく上回っていることから、政策金利の据え置きに意外感はなかったといえます。
ただ、理事会後の会見にて、トリシェECB総裁は、 ユーロ圏景気は金融市場の混乱を背景に不透明感が異常に高まっているとし、景気減速が明らかなことからインフレ率が上昇するリスクは低下したと述べています。また、結果的には全会一致で政策金利の据え置きを決めたものの、理事会の議論の中では利下げが検討されたことも認めています。
これまでECB理事会では、景気減速よりもインフレリスクが高いとし、利上げこそあっても利下げを検討することはほぼゼロだったと推察されています。そのECB理事会にて、利下げが検討されたことは、それだけECBが、ユーロ圏の景気減速ならびに金融市場の混乱を懸念しているといえます。まだまだ情勢は流動的とはいえ、ECBの判断は、これまでの利上げ体制から、利下げの可能性もありえる状況に大きく変わったといえます。
利下げの可能性が出てきたのはユーロ圏だけでなく米国でも同様です。10月2日付けのウォールストリート・ジャーナルは、米連邦準備理事会(FRB)が利下げを検討していると報じ、市場関係者の注目を集めました。
すでに数多くのメディアが報じているように、米国では金融危機の影響が深刻化しており、貸し渋りなどを通じて米景気が下押しされている状況です。今後、米国景気が消費を中心に景気後退色が強まれば、FRBが利下げに動くことは十分に考えられます。
10月3日の東京株式市場では、日本株は全面安となり、日経平均株価の終値は1万938円14銭と、3年4カ月ぶりに1万1000円の大台を割り込んでいます。また、日本株だけでなく、アジア株も大きく値を下げ、インドNIFTY指数と香港ハンセン指数はともに前日比2.9%安を記録しています。
欧米で利下げ観測が強まるほど景気減速や金融市場が混乱していることや、株価が大きく下げていることを知ると、しばらくは株式投資を手控えようと考える方も増えているかもしれません。しかし、冷静に考えれば、今こそ株式投資のチャンスといえるかもしれません。
一般に利下げは株価を押し上げる効果を持つといわれています。利下げは景気拡大を刺激するほか、資金の流動性が高まり、投資採算性が高まり易いからです。また、株価の下落は、株価保有者にとっては資産の目減りを意味しますが、保有株式をこれから増やそうとする方にとっては、以前より低い価格で株式を保有できることを意味します。
今から5年前(2003年)、日経平均株価は一時7700円台まで下落し、バブル経済後の最安値を更新しました。しかし、今でこそ分かることですが、その時が日本株が底値だったときであり、この時に株式保有を積みました方々は、大きな利益を手にすることができました。まだまだ先行き不透明感は強いものの、最近の状況が5年前と似つつあると考えるのも一つの方法かもしれません。
村田雅志(むらた・まさし)
●●●●●●●●●●今日のクイズ●●●●●●●●●●
「米連邦準備理事会(FRB)が利下げを検討している」
と報じた新聞は何?
●●●●●●●●●●クイズの答え●●●●●●●●●●
ウォールストリート・ジャーナル
http://www.gci-klug.jp/klugview/2008/10/03/003728.php
【今から5年前(2003年)、日経平均株価は一時7700円台まで下落し、バブル経済後の最安値を更新しました。しかし、今でこそ分かることですが、その時が日本株が底値だったときであり、この時に株式保有を積みました方々は、大きな利益を手にすることができました。】
「その方々」は今や「追われる身」となっていますので、
「歴史は繰り返さない」ものと考えられます。
ウォールストリート・ジャーナルの「精一杯の”煽り”」も
「功を奏する」ことはなさそうです。
一般的には「キャッシュにしておく」のが
「唯一かつ最善の方策」のようです。