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信用収縮で経済悪化が進む中、コールズは10月1日、グリーン・ビルディング基準である『LEED(Leadership in Energy & Environmental Design)』を満たした46店を一挙にオープンした。この同時オープニングにより同社の店舗数は1,000店を超えた。また、11月のオープン予定を含めるとコールズは1,004店舗(48州)となり、競合JCペニーの1,083店に拮抗することになる。
コールズは2012年までに1,400店展開を計画をしていたが、昨年、出店計画を毎年100店舗出店から50店舗へ下方修正した。
08年8月17日 - 【JCペニー】、【コールズ】、厳しい環境なQ2
⇒9月の新車販売台数は大幅に減少しました。日産の36.8%減を筆頭にマツダ、フォード、クライスラー トヨタはそれぞれ前年同月比30%以上の販売台数の減少です。調査会社がまとめたものによると、新車販売台数は前年同月比26.6%減の96.5万台と、17年ぶりの低水準に落ち込んだのです。ショールームに訪れる客数も50%以上のダウンです。今、ショールームはゴーストタウン化しています。
⇒最大の原因は金融危機による信用収縮です。つまり銀用による貸し渋りです。カーディーラーの話によると、それほど信用度が悪くない客でも銀行は何かと理由をつけてローンを断っているそうです。この貸し渋りは車のローンだけではありません。全米中小企業者協会によると、67%の中小事業者は信用収縮の影響を受けているとのことです。ただ、これは8月の調査ですから、リーマンブラザーズが破綻し金融危機に陥った9月はさらに酷い状態です。自分のクレジットカードを使って社員の給料を捻出する人もいるのです。
⇒貸し渋りの問題は悪化する住宅市場にさらに深い影を落としています。S&Pが30日に発表した7月のケース・シラー住宅価格指数(20都市)は前年同月比16.3%低下し、過去最大の下げ幅となりました。住宅価格は底打ちの兆しが見えないどころか、下落が加速しているのです。7月は深刻な金融危機を招く2ヶ月も前ですから、信用度の高い人でも融資を断るような今では、住宅価格は暴落状態と思っても間違いないでしょう。
⇒これまで指摘しているように、アッパーミドル地区での暴落が起きているのですね。特に58.6万ドル(約6,000万円)以上の住宅が、下落スピードを猛烈に上げているのです。銀行が潰れるようなときに住宅を呑気に探す人はいません。貸し渋りどころか住宅ローンを断られる今、不動産業者のオフィスも静まり、銀行から事業融資も得られないので看板の存続も厳しい状況です。
⇒さて、どこをどう切っても「経済危機」しか思いつかない中で、コールズは46店の同時オープンを行いました。計画されたのが金融危機のずっと前とはいえ、比較的健全な財務を誇るコールズでもクリスマス商戦の戦略を誤れば酷い状態になります。ただ、プラス要因としては競合マービンズが倒産しスクラップしていることや、中小のアパレル店が融資を受けられず潰れているということもあるでしょう。
いずれにしても46店のオープンは、小さくなっているパイの早食い競争みたいなものです。クリスマス後に犠牲者がはっきりするのです。