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議長、私はこの法案には強く反対いたします。
これは、この問題をさらに輪をかけて悪くするだけだからです。
この問題は、私たちがお金を使いすぎたために起こったのです。
私たちは、お金を借りすぎました。
私たちは、お金をあまりにたくさん刷りすぎました。
私たちは、通貨をあまりに膨張させすぎました。
私たちは、規制をたくさん作りすぎました。
それでこの問題は起こったのです。
しかし、この法案に書かれていることはすべて、
この今までと全く同じことをさらにやろうというものです。
それでは、問題を解決することは出来ません。
私たちは、表面に現れ出た症状だけを見ているのです。
不安定だった市場が崩壊していく様を今見ています。
市場が不安定だったのは、そうなるようなやり方をしていたからです。
連邦準備制度がお金と信用を独占的に管理支配してきたために不安定だったのです。
信用創造をあまりに過度にやりすぎて起こる当然の結果なのです。
さて、今のこうした状況が起こると予測してきた自由市場経済学者たちが、かなりの数いますが、
私たちは、そうした人々に目を向けて助言を求めているでしょうか?
いいえ、私たちは、全くそういう人々を締め出しています。
彼らの話を聞いておりません。彼らのことを見ておりません。
私たちが顔を向けているのは、この問題をつくり出した人々のほうです。
それでは、この問題を永続させることになります。
今日ここで犯しうる最も重大な間違いは、
この問題が起こったのは、自由市場資本主義にその責任があるとするものです。
これは自由市場資本主義とは何の関係もありません。
関係しているのは、管理経済です。通貨膨張制度です。
コーポラティズムです。特別利益団体による利益誘導システム(制度)です。
自由市場と資本主義の失敗だなどという話は、全く何の関係もありません。
またしても私たちは、これしかないと、さらなる大きな政府を促進しております。
ずっと長い間、これこそが災いしているものなのです。
壊滅的な結果をもたらすのです。
なぜなら、すべて私たちが今やっていることだからです。
すべて、この6ヶ月の間、私たちがやってきたことだからです。
私たちは、すでに7000億ドルを注ぎ込んでいますし、
今また7000億ドルをという話になっています。
こんなことをしていては、ドルを破壊してしまいます。
私たちが心配すべきは、そのことなのです。
はい、ウォール街は厄介なことになっています。たくさんの問題があります。
わたしたちが、この法案に反対票を入れても、問題はなくなるわけではありません。
しかし、このことは信じてください。
もし、ドルを破壊すれば、世界中の経済を破壊することになるのです。
そして、私たちは、それを今にもやろうとしているのです。
もしも、こんなことを私たちが続けていけば、それは避けられないものとなります。
起ころうとしていることは、それなのです。
今日、私たちが対応しているものよりも、さらにもっと深刻なものになるのです。
私たちは問題をきちんと処理していく必要があります。
私たちは、さらなる監視を行う必要があります。そのことは確かです。
しかし、私たちが監視しなければいけないものは、
連邦準備制度です。為替安定基金です。大統領の金融市場作業部会です。
彼らがやっていることを、ちゃんと調査してください。
市場に対して、どれほど彼らが、余計な干渉をして、いじくり回しているのかを。
私たちが現在やっていることは、事態をさらに悪化させるものでしかありません。
〔議事録に追加挿入〕
私は、この救済案が押し進められていくのを見ていると、
水のなかでパニックを起こしてバシャバシャとやっている人の姿を連想します。
そんなことをしても状況は悪くなるだけなのです。
「二大政党が超党派で取り決め」、そういうものであっても、
議会がのたうち回るのを止めることは出来ません。
権力を握る者たちが自分たちの利益のために不正をやってきた、
この30年にわたる通貨制度で、何十年も利益と特権を手にしてきた者たちは今、
この法案に飛びついてくれる犠牲者たちを、必死のパッチで探しています。
私たちの経済における難局は、これからも続きます。
なぜなら、立法府も行政府も、真の問題への取り組みをまだ始めていないからです。
住宅バブルの崩壊、それはITバブルの崩壊同様に予測できたことでしたし、
今のこうした状況に私たちを連れ来たった通貨制度の単に表面化した症状にすぎません。
本当に、私たちは、重大な危機に直面しています。
しかし、この危機は、ウォール街が凍り付くとか、
大銀行の帳簿上の無価値の資産を処理するとか、
そんなことよりもずっと大きなものなのです。
ほんとうの危機は、「Fiat currency」(法定不換紙幣・名目貨幣)であるドルの体制、
それは1971年にブレトン・ウッズ協定が瓦解して現れたものですが、
その「fiat」のドル体制の崩壊が差し迫っているというものなのです。
37年間、世界は、ドルに、価値の新しい基準としての役割を果たさせようとして、
世界の準備通貨としてのドルに基づいた金融システムを築いてきました。
しかし、ドルは、1971年以来、金(ゴールド)に結び付けられていないゆえに、
それ自体には価値がありません。
ドルは、全くの「Fiat currency」(法定不換紙幣・名目貨幣)です。
毎時間ごとではないとしても、日々、偏見に基づいて価値が変動します。
あまりに過大な借金、いびつな投資が存在し、その修正、調整が必要だと、
市場が気づくまでは、ある程度までは、それでうまくやってこれました。
他の諸国に比べて、我が国の経済力と軍事力が強かったゆえに、
アメリカの通貨に対する信頼は、それに値する以上に長く続いてきました。
この結果として、すべての歴史において最も大きな世界規模での経済のゆがみが生じました。
救済が合意されなかったら、ウォール街が一時的に衰微するという心配をするよりも、
これはもっとずっと大きな問題なのです。
お金の最も重要な機能は、交換手段として役割を果たすことです。
価値を測るということです。
この重要な基準となる物差しが安定していないとなると、
投資者、起業者、貯蓄者、消費者は、正しい決定が出来ないということです。
こうした間違いが、バブルを作り出し、それは結局は修正、調整されねばなりません。
ちょっと想像してみてください。
日々その尺度が変化する物差しを使って、
建設会社が、超高層ビルを建設せねばならないとしたら、どんなことになるでしょうか。
その建物は、とても不安定で危険なものになるでしょう。
建設会社は、その根本問題を、継ぎ接ぎの修理で取り繕おうとするでしょう。
しかし、どんなにたくさん継ぎ接ぎしようが、内部構造が不安定な建物を直すことはできません。
いつかは、超高層ビルも崩壊してしまいますから、建設会社は、建て直しを余儀なくされます。
そのときは、安定した物差しを願うでしょう。
今回の7000億ドルの救済策は、継ぎ接ぎの修理以上のものであり、
お金をドブに捨てることになったと分かる時が来ます。
それは、ドルの危機をさらに悪化させるものでしかないのです。
金融の「超高層ビル」、この世界の金融と通貨の制度は、
トランプで作った家、もろい構造の家なのだと、ということを政治家たちは言いますが、
この重大な時に当たっては、言わないようです。
政治家たちは、このことについて話そうとすらしないのです。
彼らは、救済、さらなる通貨膨張、さらなる利益誘導の支出、
さらなる借金、さらなる規制ということしかしゃべりません。
地域再投資法、住宅都市開発省、政府支援のローンが、
住宅バブルと関係していることについてもほとんど語られることはありません。
連邦準備制度、為替安定基金、そして、大統領の金融市場作業部会のすべての活動に対して、
なんとしても監視する必要があるということは、全く話に出てきません。
こうした監視活動が行われるようになってやっと、
本当に必要な改革について議会が本気になってやっているということが分かります。
結論として、なぜ議会はこの法案を退けるべきが至当であるかの理由を三つあげます。
A. この法案は、不道徳であること。
罪のない納税者に不良債権を投げ捨てていくのは、盗みの行為であり、間違っている。
B. この法案は、憲法に反すること。
特別利益団体の役に立てるために政府の権力を利用する権限は、憲法上存在しないこと。
C. この法案は、悪い経済政策であること。
通貨制度の問題に取り組もうとせずに、ドルに救済の負担をかけ続けるのであれば、
いつか市場が、いかさま詐欺的な通貨制度を機能させられる魔法のような、
政府の救済や規制は存在しないのだと理解したときには、
私たちは、また別の、もっと過酷な危機に見舞われることになる。
結局いつか、通貨を改革せねばならなくなる時がやってきます。
しかし、残念なことに、今週の議会の行動を見ると、
その改革は、恐ろしく悲惨な状況におけるものになりそうです。
それから、この救済の過程で、
私たちの自由はどれほど犠牲にされるだろうかという疑問があります。
911テロ事件の後、私たちが失ったものを忘れないでください。
私たちが望めるうちで最も良い結果は、
我が国の財政を正常化させねばならない経済的な必要性から、
ついには、私たちの世界帝国を断念せざるをえなくなるというものです。
帝国がなければ、私たちは、共和国の再建に集中することができます。
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コメント
ちなみに、これは冨野由悠季監督の作品 ガンダムSEED Destinyで痛烈に描かれていた結末と同じ。真の敵は裏で操る国際金融資本なりと。昨今の描写は、それを大衆に伝えたいが為か、より現実に近い形で描かれていっている。
さらに今度の日曜日から始まるガンダムOOでは、さらにその辺が描かれるんだろう
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