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http://archive.mag2.com/0000228369/index.html
■■■■■■◎原田武夫国際戦略情報研究所公式メールマガジン◎■■■■■■
Institute for International Strategy and Information Analysis (IISIA)
(2008年9月25日号)
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(前略)
【本文1】
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〜終わらない“金融資本主義”―単純な「米国衰亡論」に騙されないために〜
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9/22に明らかになった、三菱UFJフィナンシャル・グループによる
モルガン・スタンレーへの巨額出資。
日本有数のメガバンクが、米系“越境する投資主体”の双璧を成す、
“あの”モルガン・スタンレーの「筆頭株主」に!
さらに、野村ホールディングスもリーマン・ブラザーズの
主要事業(北米除く)の買収を発表。
それを受けて、24日の日本マーケットでは、
三菱UFJフィナンシャル・グループと野村ホールディングスの株価が、
それぞれ大幅に急上昇したといいます。
(9/25付 日本経済新聞 7面)
しかし―
同じ24日、米国の大手格付け会社スタンダード・アンド・プアーズは、
三菱UFJフィナンシャル・グループの格下げを検討中であると発表。
(9/25付 毎日新聞(電子版):
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080925ddm008020084000c.html )
自己資本比率の低下を懸念してのことだといいますが、
手放しで「日本の海外雄飛」と喜んでいる場合ではないことを示す
報道です……。
思えば、「リーマン・ショック」以来、
いや、それに先立つ米金融当局による住宅系金融機関の救済発表以来、
振り回されてきた日本マーケット、そして個人投資家たち。
メディアでは今回の金融混乱を受け、
「投資銀行の終わり」がしきりに論じられるようになりました。
その論調は、ついには「米国覇権の終わり」という問題にまでつながっています。
しかし、事態はそれほど単純なのでしょうか?
米国が敗れ、日本が勝つとでもいうのでしょうか? 何に?
IISIA CEO・原田武夫は、今回の金融ショックに先立ち、従来から、
米国を中心とする投資銀行とそのビジネス・モデルが
立ち行かなくなっていることを述べてきました。
(例えば、2008年“4月”に掲載された下記記事を参照
マネーのまぐまぐ! 元外交官・原田武夫の『国際政治経済塾』
http://money.mag2.com/invest/kokusai/2008/04/post_62.html )
しかし、そこで言及されているのは、「投資銀行」の終わりに過ぎず、
米系“越境する投資主体”たちや、「米国」それ自体の終わりを
意味するわけではありません。
彼らが代表する“金融資本主義”は終わらない―
そうである限り、外見上の「没落」の背後では、絶えず
“次”のビジネスが、“これから”のターゲットに、
仕込まれ続けているのです。
米国衰亡論という、単純なシナリオ。
そしてその背後で進行する、米系“越境する投資主体”たちの
次なる仕掛けに騙されないために―
(後略)