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(回答先: 思い上がりと破滅の悲劇 リーマン破綻――フィナンシャル・タイムズ 投稿者 gataro 日時 2008 年 9 月 24 日 08:02:55)
http://news.goo.ne.jp/article/ft/business/ft-20080916-01.html
衝撃のリーマン社員、「次に進んで」と言われ――フィナンシャル・タイムズ
2008年9月17日(水)07:00
(フィナンシャル・タイムズ 2008年9月15日初出 翻訳gooニュース) FT取材チーム
ショック状態で月曜に集まったリーマン・ブラザーズの社員を待ち受けた会社からの言葉は、シンプルで、単刀直入だった。
「終わった」 ちょうど1週間前、リーマン・ブラザーズの欧州事業の責任者に任命されたばかりのクリスチャン・マイスナー氏は15日朝、集まったスタッフにこう伝えた。新しい仕事を探して、「切り替えて、次に進んでほしい」とマイスナー氏は伝えた。
世界各地のリーマンのオフィスで、社員は従うしかなかった。創業158年の会社が破綻するという、めまいのする現実を何とか受け入れながら、リーマン社員たちはオフィスを去るしかなかった。慌ただしく私物をかき集めつつ、自分のこれまでの蓄財が目減りしていく中で。
リーマン・ブラザーズでマントラのように繰り返されてきた社内慣習は、社員報酬を自社株で支払うというものだった。リーマン株の約3割は社員が保有していたし、ボーナスも株式で支給されることが多かった。今となってはそのほとんどが、紙くず同然となってしまった。
さらに一部の社員は、月末の給料支払いはないものと思うよう言われた。それどころか、会社名義クレジットカードの支払いについて、会社が請求するかもしれないとまで言われていた。
リーマン・ブラザーズのロンドン支店は、同社の国際展開の旗頭だった。そしてその社員たちは明らかに、リーマンへの債権を出来る限り回収しようと、出来る限り元を取ろうとしていた。
「社員食堂のプリペイド食券に100ポンド(約2万円)以上も残している人たちは、日持ちのするものを大量に買い込んでいた。板チョコレート何百枚とか、コーヒー豆の何百袋とか」と、ある社員は言う。
ニューヨークの夜が明けると共に、タイムズ・スクエアにあるリーマン本社の前にはマスコミだけでなく、観光客も集まった。皆が皆、破綻した銀行から社員が出てくるのを見物していた。
もう仕事をするなと上司に言われるまで、今まで通りを貫くつもりだという果敢な社員もいた。仲買部門で働くエジプト出身のアハブ・エスカロス氏は「誰かにもう止めろと言われるまでは、ここに残って仕事を続ける」と言う。
しかしもっと積極的に次の仕事を探す社員もたくさんいた。(外国金融機関の集まる)ロンドンのキャナリー・ウォーフでは、リーマン社員の履歴書を受け付けるリクルーターがあちこちのカフェに陣取っていた。
一部のリーマン社員によると、社内からのメール送信が禁止された。また会社支給のブラックベリーや携帯電話も、もう使えなくなっているという。
「電話ボックスから電話をかけてくる連中もいる。昔だったらただ名刺ファイルと住所録をもって、さっさと出て行けば済んだのに。今では、生活の全てが会社につながっている有様だ」と、元社員は言う。
一部のベテラン社員は近々、独自にコンサルタント会社を設立する見通しだ。
一方で、ロンドンの金融街シティに支店を構えるメリル・リンチの外では、メリル社員たちが安堵の声をもらしていた。バンク・オブ・アメリカに買収してもらって、心底ホッとしていた。
「リーマン・ブラザーズほどひどいことにならなくて、本当にありがたい。本当に、ありがたいことだ」と、メリル社員。別の社員は「次のまな板の上の鯉は、うちだったんでしょう?」と。
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フィナンシャル・タイムズ紙の英文記事はこちら ⇒
http://www.ft.com/cms/s/0/26292488-8360-11dd-907e-000077b07658,dwp_uuid=11f94e6e-7e94-11dd-b1af-000077b07658.html
Shocked Lehman staff told to ‘move on’
By FT Reporters
Published: September 15 2008 21:42 | Last updated: September 15 2008 21:42