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事態深刻化のボリビア ガスパイプライン爆発 対伯ガス輸送量が10%減
一〇日、ボリビア中央政府と野党側が地方でついに衝突、対伯天然ガス輸送パイプライン爆発事故が発生、ブラジル向け日々のガス輸送量が一〇%低下した。ブラジル外務省筋は、ボリビアの軍部がモラレス大統領の命令にすんなり従わず、大統領は戒厳令を敷けない状態にある。同様な事故の再発もありうる。事態は深刻だと語っている。
《中央政府弱体化、野党攻勢強まる》
同筋はまた、野党側は中央政府を資金攻めで弱めようとしているフシがある。一〇%の輸出減はボリビア政府にとって一日あたり八〇〇万ドルの外貨収入減を来たす。そのうえペトロブラスにペナルティを支払わされる。
ブラジル政府側には、モラレス大統領が新憲法々案成立のための国民投票(来る一二月)実施を取り下げ、国内四州の自治権強化を認めるよう働きかける以外に方法がない。上記二点はすでに一度提案されたが、中央政府から受け入れられなかった。
一部で対伯天然ガス輸出量は一〇%でなく一三%減ったと見られるボリビア・ブラジル・ガスパイプライン(Gasbol)の爆発事故。国営石油YPFBのラミレス社長によると、野党グループがテロ行為を働き、ボリビア南部の大チャコ圏内パウマル・グランデ方面でガスパイプラインが爆発、ブラジル向けガス輸送が日量三〇〇万立方メートル(一〇%)減った。修復には二〇日間を要し、一億ドルの損失。
これに対してタリハ市民委員会のバヤルジ委員長は「ガスパイプライン破壊は我々によるものではない。中央政府の問題だ。それを我々に責任をなすりつける」と抗議している。
ブラジルの鉱業エネルギー省は一〇日、当初は「まだ輸送量減を感じていない」とのコメントだったが、エジソン・ロボン鉱業エネルギー相が後刻マナウスにおいて、ブラジルの天然ガス生産は上がっており備蓄があるので、影響は大きくないが準備態勢に入るとのべた。それは、まずジーゼル油を持ってガス不足を補うもの。
ペトロブラスは、ボリビア天然ガス不足は一一日から感じられるとしながら、中西伯、南伯、東南伯のガス配給会社各社へ「輸入面で問題が生じるが供給量は確保される」との公式通知を出した。
専門家たちによると、パラノアー(エスピーリト・サント州)、及びカンポス海盆における天然ガス生産があがっており、三〇〇万立方デメートルの輸入減は十分にカバーできる。
《ボ大統領、米国大使を非難》
ボリビア国内で最も豊かなサンタクルース州における反政府運動が最もはげしい。場合によっては市民戦争に発展する恐れがあり、モラレス大統領はデモ隊を強く非難できないでいる。
コチャバンバ公立大学のマジョルカ教授は「今回の抗議の波は中央政府が国の半分をコントロールできないことを示す」とコメントした。
サンタクルース及びタリハにおける軍警兵隊と市民の衝突で数十人の負傷者が出た。
一方、アルゼンチンの経済紙アンビト・フィナンセイロはアルゼンチン向け天然ガス輸送量がカットされたと報じている。
モラレス・ボリビア大統領は、ゴルドバーグ米大使を好ましくない人物として外務省が同大使に国外退去を求めるよう促した。ボリビアを二分し、混乱に陥れようとしているという。米政府報道部は、大使は好ましくない行動を取っていない、と否定している。
2008年9月12日付け