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最後まで存在感を示せなかった福田首相の辞任劇(KlugView)
2008/09/02 (火) 18:47
9月1日夜、福田首相は首相官邸で緊急記者会見を開き、辞任する意向を表明しました。福田首相が就任したのは、安倍晋三前首相の突然の辞任後の昨年9月26日。報道によると、9月22日には新しい自民党総裁が決まる見込みですから、福田首相の就任期間は1年に満たないことになります。
福田首相の辞任が報じられる前、ロンドン外国為替市場では、円が主要通貨に対して上昇し、対ドルでは一時1ドル107円62銭と、8月1日以来の高値を付けました。しかし、福田首相辞任が報じられると、ドル円は108円台前半に戻しました。また、翌日(9月2日)の東京株式市場では、日経平均株価の終値は、前日より224円71銭安い1万2609円47銭と、大きく下げました。
為替市場で円が下落し、翌日、日本株が下落することで、日本の首相が変わることを金融市場が嫌がったと考える方もいるようです。しかし、個人的には、福田首相の辞任が金融市場に与える影響はさほど大きくなく、福田首相辞任というニュースをあまり大きく考えない方がよいように思えます。
福田首相辞任が報じられる前まで、たしかに為替市場では円が上昇する動きが続いていました。しかし、市場での評価は、円が買われるというよりも、欧州通貨を中心に売りが先行したという考えで、消去法的に円が上昇したとの見方が有力でした。また確かに福田首相辞任の報道で、円は下落に転じましたが、ドル円レートでの下落幅は50銭程度で、通常の為替市場でもよく見かける程度の動きに過ぎなかったと思われます。
日本株の動きについても同様です。辞任報道翌日の日経平均の寄り付きは、54.29円安と、さほど下げずに始まっています。仮に福田首相辞任で株価が下落したのであれば、寄り付きはもっと下げて始まるのが自然です。後場に入ってから日経平均株価が下落スピードを強めましたが、これは、アジアの主要市場で株価下落が強まったためと考える方が自然です。
テレビでの街頭インタビューをみる限り、一般の方々の多くは、福田首相の存在感を感じることなく辞任されてしまったと考えているようです。この考え方は、一般の方々だけでなく、金融市場においても共有されていたように思われます。
村田雅志(むらた・まさし)
●●●●●●●●●●今日のクイズ●●●●●●●●●●
福田首相が辞任の意向を発表する前、
ドル円レートは一時1ドル107円62銭まで上昇。
これはいつ以来のこと?
●●●●●●●●●●クイズの答え●●●●●●●●●●
8月1日以来
http://www.gci-klug.jp/klugview/2008/09/02/003552.php