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http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/archives/50750062.html
2008年10月16日
再び世界同時株安
日経平均が反発したのも、たった2日。再び株価が暴落しています。
1日で1000円以上も回復したかと思えば、今度は1000円以上も下落し
たわけです。
ほんとうにびっくりしゃっくりです。
ただ、よ〜く考えたら、今回の暴落に驚いたのは事実なのですが‥
日本の株価が本日下落するのは、マーケットが開く前から予想されて
いました。
何故か？
それは、NYダウが、前日733ドルも下げていたからですよね。
ですから、正確にいえば、NYダウの733ドルもの下げには驚かされた
が‥、ということになります。
いずれにしても、どうしてこんな大規模な乱高下を繰り返すのでしょ
うか。
アメリカでは、実体経済の悪化が確認されたからといっています。
FRBが公表したベージュブックによれば、アメリカ各地で景気が後退し
ているとか。景気後退の事実が、改めて明確に国民の前に示されたの
です。
ただ、そんなことは予想できたことです。
仮にそういうことが株価下落の背景にあるとはしても、今回の大暴落
の原因というべきではありません。
今のアメリカの株式相場は、基本的には、レバレッジを利かした取引
の巻き戻しが起こり、そして、ミューチュアルファンドの解約売りという大
きな流れができていて、売り圧力が優っていると見た方がいいでしょう。
ただ、いずれにしても、アメリカが下がると日本も下げてしまいます。
しかも、下げ幅は日本の方が大きい。
そのことがよく理解できない、という声が聞こえます。
サブプライムローン問題、そして金融危機の震源地は、アメリカでは
なかったのかと。
確かにそうです。
なのに、どうして日本の方が下げ幅が大きいのか？
でも、考えてみて下さい。
東京市場で株を売買する人の6割が外国人だといいます。
ということは、東京市場は、もはや日本の事情だけで株価が決まる仕
組みではなくなっているのです。
東京市場に流れるお金も、海外のお金が大半を占め、偶々売買の対
象が日本の会社の株式なのだと。
一見すると、東京市場の株価が、1日や2日で、こんなに様変わりする
のは全く奇妙なことです。
何故ならば、日本の会社の価値が、そんなにころころと変わるなんて
考えられないからです。しかも、特段の材料もなく、です。
でも、日本の会社の価値には大きな変化が生じなくても、それを買っ
たり売ったりする側に何らかの事情の変化があれば、株価が乱高下し
てもおかしくはないということになります。
そうです。それが、借金をして、つまりレバレッジを利かした株の売買
が手じまいされていることや、ミューチュアルファンドの解約売りという
うねりが、東京にも反映されているということなのです。
ただ、外国人の影響が大きくなっているのは、何も東京市場だけでは
ないのです。世界のマーケットが、そうした影響を受けているのです。
だからこそ、世界の市場において株価が同一の方向を目指すことが
多くなるのでしょう。
しかし、そうした事情だけでは、日本の株価の振幅が大きくなる理由
にはなりません。
一体、どういう事情が影響しているのでしょうか。
それは、日本がアメリカ依存型の経済構造になっているということで
す。
アメリカの景気が悪化すると感じられると、米国の株価は下がり、ドル
も下がるのが普通です。
で、そのことがどのように日本に影響を与えるかといえば、アメリカの
景気の悪化によりアメリカへの日本からの輸出が減少することが予想
されます。
それだけではありません。
ドルが安くなり円が高くなるので、その意味でも、日本からアメリカへ
の輸出が減少することが予想されるのです。
つまり、2つの意味で、日本の輸出が減少することが予想され、それ
が株価の大きな下落要因になり得るということです。
ああ、日本は何でもアメリカに依存しているのだ、と今思った方、クリッ
クをお願いします。
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