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ゴールドマンのCEO報酬額、資本注入受けてもウォール街最高維持か
10月14日(ブルームバーグ):米ウォール街幹部で昨年最も報酬が高かったゴールドマン・サックス・グループのロイド・ブランクフェイン最高経営責任者(CEO、54)は、かつての上司だったポールソン米財務長官がまとめた金融安定化策実施後も、巨額の報酬を稼げる可能性がある。同CEOは昨年7030 万ドル(約71億4200万円)を得ている。
ポールソン長官は最後に1年を通してゴールドマンCEOを務めた2005 年、3780万ドルの報酬を得た。同長官によって公的資金1250億ドルの注入を受ける金融機関9社は、それと引き換えに経営陣の報酬が制限される。同資金は米議会が今月承認した総額7000億ドルの金融安定化策の一部。
ブルームバーグのデータによれば、ブランクフェインCEOの07年報酬額は、同年にウォール街の金融機関CEOに支払われた額で最高だった。ジェームズ・F・レダ・アンド・アソシエーツのシニアコンサルタント、デービッド・シュミット氏は、同CEOが報酬の一部を「株式で受け取り、ゴールドマンの株価が上昇すれば、依然として数千万ドルの報酬を得ることができる」と話す。ただゴールドマンが納税者から反発を受けることへの懸念から、昨年と同水準の報酬を与える公算は小さいだろうとも続けた。
現在の年間報酬が19万1300ドルのポールソン長官は、安定化策の支援を受ける金融機関がCEOと最高財務責任者(CFO)、次に報酬の高い幹部3人への支払いを法人税から控除できる部分を制限する。
企業はこれまで100万ドルを超えるパフォーマンに基づく報酬を税控除できた一方、1993年以降、給与については100万ドルまでしか認められていなかった。このため、金融機関関係者の給与は上限となる同水準以下が一般的だった。ブランクフェインCEOの昨年の給与も60万ドルで、残りは賞与などで占められていた(当局への届出書による)。ゴールドマンの広報担当、マイケル・デュバリー氏はコメントを控えている。
下院金融委員会のバーニー・フランク委員長(民主、マサチューセッツ州)は発表文で「幹部向け報酬に連邦政府が制限をかけるのは米国の歴史上、初めてだ」とした上で、金融安定化策に盛り込まれた「重要項目をいかに財務省が実施し、報酬制限が実行可能で拘束力があることを確実にするか、見守る」と述べた。
ただ、懐疑的な見方は根強い。インスティチュート・フォー・ポリシー・スタディーズ(ワシントン)のディレクター、サラ・アンダーソン氏は「規則が報酬に影響することはないと思う」と指摘。金融機関は報酬を現状水準で維持した上で、「税支払いで打撃を受けるだけだろう」と語った。
また、ワシントンにある経済政策調査センターの共同ディレクター、ディーン・ベーカー氏によると、赤字となっている金融機関は「そもそも税金支払いがないので、問題にならない」という。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 蒲原桂子 Keiko Kambara kkambara@bloomberg.net Editor: Fumihiko Kasahara 記事に関する記者への問い合わせ先: Ian Katz in Washington at ikatz2@bloomberg.net ; Rebecca Christie in Washington at rchristie4@bloomberg.net
更新日時 : 2008/10/15 16:55 JST
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003001&sid=awud.Zb7GzIc&refer=commentary