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http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/080828/fnc0808282305018-n1.htm
米GDP3・3%増に大幅上方修正 4〜6月期
2008.8.28 23:03
【ワシントン=渡辺浩生】米商務省が28日発表した今年2四半期(4〜6月)の実質国内総生産(GDP)伸び率の改定値は、年率換算(季節調整済み)で3.3%となり、速報値の1.9%から大幅に上方修正された。前期は0.9%。市場予想の中央値(ロイター通信調べ)は2.7%だった。緊急経済対策に伴う戻し減税による消費の伸びや輸出増に加え、在庫取り崩し拡大が貢献した。
ただ、秋以降は減税効果が薄まり、世界経済の減速で輸出の鈍化も予想されており、米経済の先行きは不透明感が強まっている。
項目別に見ると、GDPの約7割を占める個人消費は1.7%増と前期の0.9%増から回復した。民間設備投資は2.2%増でほぼ横ばい。販売不振が続く住宅投資は15.7%減で、25.1%減から下げ幅が縮小した。企業の在庫の取り崩しは494億ドル(マイナス1.44%)と102億ドル(マイナス0.02%)から急拡大して、GDP全体を押し上げた。
政府支出・投資は3.9%増(前期1.9%)、輸出は13.2%増(前期5.1%増)と拡大し、速報値からも上方修正する一方、輸入は7.6%減(同0.8%減)と縮小し、外需のGDP寄与度は3.10%(同0.77%)に上った。