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ジャスダック市場の時価総額が10兆円割れした理由とは(KlugView)
2008/08/15 (金) 18:17
8月14日、新興株式市場のジャスダック市場の時価総額は、9兆9419億円と4年半ぶり(2004年2月5日以来)に10兆円を下回りました。直近ピーク時(2006年1月16日)の時価総額は21兆2265億円ありましたので、今のジャスダック市場の時価総額はピーク時の半分以下といえます。
時価総額の直近ピーク時と現在とを比較すると、いわゆるネット企業で時価総額の下落が目立ちます。たとえば楽天の現在の時価総額は、直近ピーク時から4割以上も減少しています。携帯電話システムのインデックス・ホールディングスの場合、現在の時価総額(約260億円)は、ピーク時の4%に過ぎません。
8月15日付の日本経済新聞は、ジャスダック市場の時価総額減少の要因として、個人投資家の新興企業に対する不信感を指摘しています。2006年1月のライブドア・ショックをきっかけに、新興企業の財務情報に不信感を抱いた個人投資家が、新興市場での取引を手控えたという見方です。
たしかに、新興企業に対する不信感は、ジャスダック市場離れの一因なのかもしれません。ただ、新興企業であっても、きちんとしたレベルで企業情報を開示する企業も数多く、それだけで時価総額がピーク時の半分以下になったとは考えにくい気もします。
もしかしたら、FXやCFDといった新しい投資手法の普及が、個人投資家のジャスダック市場離れを促したのかもしれません。そもそもジャスダック市場(ひいては新興株式市場)の人気が高まったのは、リスクはあるものの短期間で大きなリターンを得る可能性が他金融市場に比べ高かった点にありました。ただ、リスクはあるものの高いリターンを得たいのであれば、FXやCFDで高いレバレッジを利用すれば同じ効果が得られます。
FXやCFDが平日24時間取引が可能な点も、個人投資家のジャスダック市場離れの要因なのかもしれません。夜間PTSが普及しつつあるとはいえ、ジャスダック市場での取引時間は、午前9時から午後3時までに限定されており、利便性の点でジャスダック市場は不利といえます。
ジャスダック市場を運営するジャスダック証券取引所は、同じ新興株式市場であるヘラクレスを運営する大阪証券取引所と経営統合する予定です。経営統合後、新興株式市場を盛り上げるためには、単に新興企業のコンプライアンスを強化するだけでなく、FXといったライバルを視野に入れてサービス改善を進める必要があるのかもしれません。
村田雅志(むらた・まさし)
●●●●●●●●●●今日のクイズ●●●●●●●●●●
8月14日にジャスダック市場の時価総額が10兆円割れ。
これはいつ以来のこと?
●●●●●●●●●●クイズの答え●●●●●●●●●●
4年半ぶり(2004年2月5日以来)
http://www.gci-klug.jp/klugview/2008/08/15/003458.php