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収まるどころか、まだまだ続く中国のインフレ(KlugView)
2008/08/11 (月) 17:23
有識者と呼ばれる方々の中からは、中国のインフレは収まりつつあるとの見方もありました。しかし現実をみると、中国のインフレはまだまだ続きそうです。
中国国家統計局は、7月の工業品出荷価格指数(卸売物価指数)が、前年同月比10.0%の上昇になったと発表しました。伸び率は、6月(同比8.8%)から1.2%ポイント拡大し、1995年11月以来の2ケタとなっています。
卸売物価は、流通の川上段階で取引される製品の物価を示したものです。一般に、川上段階での物価動向は、時間差を置いて、小売店と消費者との間の取引である川下段階での物価に影響を及ぼします。つまり、中国の卸売物価の上昇率が拡大したことは、中国の消費者物価の上昇率が(いずれ)拡大する可能性があることを示唆したといえます。
最近の報道では、中国の賃金が上昇しているとの指摘が増えています。中国国家統計局の調べによると、今年1−6月期の中国都市部の平均賃金は、約1万3千元(約21万円)と、前の年に比べ18%も上昇しています。賃金の上昇は、消費者の購買力の拡大を意味しますので、消費者段階の物価(消費者物価)が上がり易いといえます。
8月11日の中国株式市場では株安が進みました。中国株の代表的な指標である上海総合指数の終値は、前週末比135.645ポイント(5.20%%)安の2470.074と、2006年12月25日以来の安値をつけています。北京五輪終了後の景気減速懸念だけでなく、インフレ進展という病が中国経済を蝕みつつあるのを株式市場が感じ取っているのかもしれません。
村田雅志(むらた・まさし)
●●●●●●●●●●今日のクイズ●●●●●●●●●●
中国都市部の平均賃金はどれくらい?
●●●●●●●●●●クイズの答え●●●●●●●●●●
約1万3千元(約21万円)
(中国国家統計局の調べ)
http://www.gci-klug.jp/klugview/2008/08/11/003423.php