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小狡い村役人とお人よしの彫金細工師の話--- 歯科保険点数のからくり
むかし昔有る所に、お人よしの腕の良い彫金細工師が住んでおりました。
金銀パラジウムを使ってお人形の歯をオーダーメイドで作っていました。
有るとき住んでいる村の代官様の言いつけで、彫金細工の値段が決められてしまいました。
値段を決めるとき、村の小役人は「半年前の半年間の平均値で材料の金銀パラジウムの材料代を決めるぞ、これで損得はないであろう。」と算術に弱い彫金細工師にいいました。
皆さんは、「これでいいのだ」とお思いでしょうか。
彫金細工師は他の村と比べて安い賃金で一生懸命働きました。その賃金は欧米村よりもはるかに安く中国村とほぼ同じでした。20年間、お上の決めた料金は変わらなかったからです。有るとき計算してみました、金属価格が900円の時、小役人がくれるお金は700円でした。おまけに仕入れ価格には村税が5%かかり945円でした。村人には彫金細工の村税はかけてはいけないことになっていますから、245円の赤字でした。45円の村税は還付してもらえると思っていたのですが、別の小役人が「おまえらは別枠でもっと上等な彫金細工を売っておる、その材料費とわしらには区別できんから、おまえらには、トヨタの車屋のように村税の還付などできるわけがない」とけんもほろろに言われて泣き寝入りしました。
そこで、彫金細工師は金属価格の計算方法を変えて下さいと小役人に頼みました。小役人は「半年前の半年間の平均値で材料の金銀パラジウムの材料代と決まっておる、これで損得はない。」と繰り返しいいました。
もう一度
皆さんは、「これでいいのだ」とお思いでしょうか。
実は、金属価格は911のテロ事件、中国の経済発展で常に上昇しているのです。そうでなくても物価は上がっていくのが当たり前です。金の価格はこの7年の間に1000円から3300円と3倍以上 上がっています。2割3割で値上げするパンやガソリン以上です。
この状況で半年前の価格でずっと貴金属を細工させられた腕の良いお人よしの彫金細工師は作れば作るほど損しておりましたとさ。
金属価格上昇のトリックにより、村の小役人に 真綿で首を締めつけられるようにして経済的に殺されていったのです。
「半年前の半年間の平均値で材料の金銀パラジウムの材料代を決めるぞ、これで損得はないであろう。」
は小役人の考えた、せこい巧妙なトリックなのです。
また、福祉目的とかで消費税が上がると、保険診療だけの医科は問題ないのでしょうが、歯科だけは悲惨なことになります。