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国際情勢アナリストの浜田和幸氏が7月31日の公開記事で、ブッシュ政権開始以来の原油高騰の真犯人は、「中東の不安定化」政策を実行した同政権であると述べている。
http://moneyzine.jp/article/detail/79216
この仮説自体は目新しいものではないが、浜田氏は、ほとんどの膨大なメディアでヘッジファンドなどの投機が原油高騰の主要因とされているが、ブッシュ政権はヘッジファンドを悪役に仕立て上げる事に(見事に)成功していると述べている。
浜田氏は、「イランに対する経済制裁が解除されイラクにおける治安が完全に回復すれば、その時点で日産500万バレルの原油が国際市場に出回るようになり、原油価格は安定化に向かうことは間違いないだろう」と述べている。
この日産500万バレルは、現時点でのイラクの不安定な情勢とイランへの経済制裁下での数字で、アメリカの軍事力を行使した「中東の安定状態」が生まれれば、イラクとイランの市場への原油供給量は、何倍にも跳ね上がるだろう。
ところが、「中東の安定状態」などは、石油メジャーにとって愚策極まりないものだ。
ブッシュ政権の終りになり、次期アメリカ大統領選挙が近づくにつれ、イラクでの治安は(タイムリーに)改善し始める。
一方で、アメリカの石油メジャーの支配が強いとされる軍事産業は、この夏107億ドル(約1兆1500億円)のボーナスを貰い、ロッキード・マーチン、ボーイング、レイセオンなどが商談を進めている。(日経 8月3日)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080803AT2M0201N03082008.html
米ゴールドマン・サックスが、投機筋による原油高騰の仕掛け人であるという見方があるが、アメリカ政界との結びつきが深いゴールドマン・サックスが、原油高騰という目的を課せられたブッシュ政権と共謀としたとすれば、芸術的な仕業だ。
石油高騰の謎 (’08年5月14日)
http://tanakanews.com/080514oil.htm
原油価格高騰の謎を解く【中編】 (’08年7月18日)
http://keyboo.at.webry.info/200807/article_4.html
世界における基軸通貨の最も重要な基礎条件とは、「軍事力」「エネルギー支配力」「食糧支配力」「通貨がどこでも使えるか」の4つだとされるが、アメリカの経済支配層が、原油高騰によるドル安で、ドルの基軸通貨の地位の不動を疑わないのは、ユーロに基軸通貨としての「基礎条件」が全くない事が挙げられる。
更に、アメリカ最大の切り札として、21世紀最大の戦略物資である食糧の供給体制を独占しているという事実は、来るべきBEF時代(バイオ・石油・食糧)におけるアメリカの一人勝ちと言える。軍事力の増強を図る人口13億、食糧輸入国の中国など、アメリカの食糧戦略いかんによって国内分裂も政権維持もアメリカの手中にある。
「21世紀を支配する穀物メジャー『カーギル』 ―アメリカの最大の切り札―」(2008年8月3日)
http://otd9.jbbs.livedoor.jp/911044/bbs_plain?base=360&range=1
■関連リンク
「ゴールドマン・サックスは、アメリカ経済支配層の政治的目的と共謀して、サブプライム危機を計画実行したのではないか」(2008年3月17日)
http://www.asyura2.com/08/hasan55/msg/685.html
「中国株の大暴落で中国共産党政権は転覆されるか―『有事に強いドル』は有事を計画的・意図的に作り上げる―」(2008年3月14日)
http://www.asyura2.com/08/hasan55/msg/658.html
原油下落と 『ドル』 上昇のシュミレーション(2008年3月22日)
http://www.asyura2.com/08/hasan55/msg/807.html
DOMOTO
http://www.d5.dion.ne.jp/~y9260/hunsou.index.html