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7月31日(ブルームバーグ):グリーンスパン前米連邦準備制度理事会(FRB)議長は31日、米金融専門局CNBCとのインタビューで、米住宅価格の下落は「底入れには程遠い」と語り、住宅値下がりに伴う市場の混乱が収まる兆しは見えていないとの見解を示した。
グリーンスパン氏はリセッション(景気後退)入りの可能性は「五分五分」だが、市場が安定化するには「しばらくかかる」との見通しを示した。
同氏の発言を受け、指標となる株価指数は下げ幅を拡大した。S&P500 種株価指数は前日比16.88ポイント(1.3%)下げて1267.38。ダウ工業株30 種平均終値は205.67ドル(1.8%)安の11378.02ドルだった。
米商務省が同日発表した第2四半期(4−6月)の実質国内総生産(GDP)速報値は前期比年率1.9%増加となり、前期の0.9%増を上回った。改定に伴い、2007年第4四半期(10−12月)はマイナス成長に修正されている。
住宅金融大手ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)についてグリーンスパン氏は、「今後、予期していない出来事が起こる」とし、その「解決策」は両社の「国有化」だと語った。
グリーンスパン氏は「金融システムの安定化に注力することは重要だ」と指摘した。また、米国は「成長とインフレのバランスが大幅に変化している」とし、政策当局者は景気鈍化と物価上昇の調整を図る必要があるとの見解を示した。
さらに、米金融当局は金融市場の混乱収拾に向けて証券会社への貸し出しに動く必要があったとして、「こうした段階に達すると特定の選択肢が非常に限られることから、下支えの措置が必要だった」と述べた。
米証券ベアー・スターンズの救済については「不満だ」と表明。それは「財政政策の分野だ」と指摘した。