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(回答先: アメリカのポールソン財務長官・・・ GSE改革:住宅関連法案のどの部分よりもケタ違いに重要 【ロイター】 投稿者 hou 日時 2008 年 7 月 24 日 00:59:35)
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-32869620080723
[ロンドン 22日 ロイター] ステート・ストリートは22日に発表した報告で、政府系ファンド(ソブリン・ウェルス・ファンド、SWF)について、いずれは合計で世界主要企業の株式を5%以上保有することになるとの見通しを明らかにした。
また、SWFは株式投資への分散化を考えており、これを受けて債券の実質利回りが上昇するとの見方を示した。
今後、SWFのポートフォリオは3分の2が株式、3分の1が債券および残りのオルタナティブ資産となる見通しで、年金制度の典型的な資産配分に類似したものとなるという。
ステート・ストリートのオフィシャル・インスティテューション・グループ責任者のジョン・ナジー氏は「SWFの資産配分はより多様化している。トレンドは明らかだ」と指摘。「現在はSWFの資産の約半分を株式が占めているが、今後は60%まで増えるだろう。オルタナティブ資産への関心はかなり強まるとみられ、債券投資は減少する」と述べた。
SWFの資産は今後5年間で5兆ドル増える見通しで、このうち60%をMSCIワールドエクイティ・インデックスに分配するならば、同指数を構成する各企業の株式約5.5%を保有することになるという。
また、5兆ドルのうちの60%をFTSEグローバル・オール・キャップ・インデックスに分配すれば、同指数を構成する企業8009社のそれぞれの株式を約5.2%保有することになるという。
ナジー氏は「SWFは完全に支配的な投資家にはならないが、重要な投資家になる」とした上で「これが株価を支援するだろう。債券価格には圧力がかかり、株式のリスクプレミアムは低下する」と述べた。
ステート・ストリートはこの報告で、SWFは資産分散化に向けて米国債の売却を進める可能性があり、米国債の実質利回りが上昇するとの見方を示した。
また、SWFの新興国市場に対する関心は強まると指摘。ステート・ストリートの上級ポートフォリオマネジャー兼世界投資ストラテジスト、George Hoguet氏は「SWFは新興国市場の株式や債券に根強い関心を持つほか、インフラや現地通貨建て新興国債券など新たなアセットクラスの発展を促す可能性がある」と述べた。
また、大半のSWFはこれまで株式会社への出資を10%以下に抑えてきたが、企業の決定に対するSWFの影響力は今後高まる可能性があると指摘。さらに「SWFは金融サービス会社など世界の企業に5─10%の戦略的出資を行い、企業の再編を加速させる可能性がある」とし、「SWFの資金源が増え、出資を受ける国や企業の取締役会がSWFに慣れれば、SWFが企業に対する影響力を拡大する余地はある」と述べた。