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http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-32775520080716
[東京 16日 ロイター] 米金融機関の決算発表を控え、16日の東京市場は様子見気分が強くなり、こう着感が強まっている。ただ、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が15日の議会証言で、米経済は「重大な試練に直面している」と述べ、市場での米利上げ観測が大幅に後退。
同時にインフレ懸念は持続しており、中長期的にはドル金利のイールドカーブは、長期・超長期ゾーンの利回り上昇が目立つスティープ化の傾向を強めるのではないかとの思惑が出ている。米株式市場から資金が流出する基調も継続しそうだとの見方も根強く、ドル資産のトリプル安懸念にマーケットが身構えつつある。
<バーナンキ証言、米金融市場の深刻さ浮き彫り>
UBS証券・チーフストラテジストの道家映二氏は、証言が米金融市場の深刻さを浮き彫りにしたと指摘し「住宅市場回復の受け皿として期待された米政府系住宅金融機関(GSE)の混乱は、米国経済の新たな下押し要因となる」とみている。さらに「住宅市場の回復が遅れれば、金融市場・資産価格・実体経済の負の相乗作用が増幅しかねない。FRBは物価安定とともに雇用最大化にも政策責任を負っており、利上げに踏み切れる環境にはない」と述べている。
ただ、インフレ懸念が沈静化する兆しは全くみえない。ある邦銀関係者は「バーナンキ議長はインフレ懸念と金融不安の板ばさみにあっている。立ちつくしたまま、インフレの高進を傍観した場合、ビハインド・ザ・カーブ(金融政策が物価上昇に対して後手に回る)との批判を浴びることになる。そのリスクが高まっているのではないか」と話す。
国内証券のある関係者は、さらに進んで「インフレに対して果敢な対応ができないとマーケットがみれば、米国債利回りは10年から先の長期、超長期ゾーンで急に上がることになるだろう。イールドカーブのスティープニング・ポジションを取る参加者が増えるのではないか」と予測する。
先の邦銀関係者は、1)金融不安を震源地とした米株の下落、2)利上げできないことを見込んだ米長期債の下落、3)ドルの下落──の3つが次第に同調しながら大きな動きになった場合に「米当局が最も恐れているドル資産のトリプル安現象が、目の前に現われ、マーケットが混乱するきっかけになることも考えられる」と火種を抱えた米市場の危うさを指摘する。
FOMC米経済予測 (更新:07/15 23:24)
http://fx.himawari-group.co.jp/report/marketnews.html?pageNo=3
実質GDP
08年:1.0-1.6%
09年:2.0-2.8%
10年:2.5-3.0%
失業率
08年:5.5-5.7%
09年:5.3-5.8%
10年:5.0-5.6%
PCE価格指数
08年:3.8-4.2%
09年:2.0-2.3%
10年:1.8-2.0%
コアPCE
08年:2.2-2.4%
09年:2.0-2.2%
10年:1.8-2.0%
コメント
アメリカ政府の発表するCPIが実態を表していない、というのは色んなところから消えていますし、それはよく分かりますが、この様にFRBは物価について甘い見通しをしています。
余談ですが、リチャード・クー VS 竹中平蔵対談でも、クー氏が「物価は統計の取り方によって、全然違ってくる」と言っていますし、ロンポール、デモクラシーNOWでも同じ事を言っています。
対談動画
http://www.megavideo.com/?v=0XOPBH9J
豆長者 連邦準備制度についてロン・ポール語る
http://mamechoja.blog22.fc2.com/blog-entry-136.html
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そんなに大したインフレにはなっていないと。多少、心配する程度だと。
消費者物価指数(CPI)が2ないし3%くらいだと、たしかにそんなに悪くないと思うかもしれません。しかし真実は、連邦準備制度が以前に採用していた古いやり方で消費者物価指数(CPI)を測定すると、インフレのレベルは、12%になるのです。このことは人々には分かります。生活費は急上昇しています。それを埋め合わせていくのがとても大変になっています。しかし、彼らがいつも話そうとしないのは、通貨供給量がどうなっているのかということです。公式の統計を見てみれば、まあそんなに悪くないと。急激には増えてはいないと。
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デモクラシーNOW 3/17
http://www.democracynow.org/2008/3/17/headlines
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In other economic developments, new government statistics confirm what many grocery store shoppers already know: food prices are soaring. In the past year, the price of milk has risen 17 percent. Rice, pasta and bread prices have jumped over 12 percent. And the price of eggs has risen by 25 percent. It is the highest grocery inflation since the early 1990s.
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食料品が去年と比べてこうして、12〜25%上がっていたりします。
政府統計だと
http://www.daikiusa.com/indicators/past/cpi.html
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米労働省発表の3月消費者物価指数(CPI)は、前月比0.3%上昇となった。前月は変わらず、市場予測は0.3%上昇。(前年比では2.8%の上昇)
食品とエネルギーを除いたコア指数は、前月比0.2%上昇。前月は変わらず、市場予測は0.2%上昇。
項目別では、エネルギーが前月比1.9%上昇(前月は0.5%低下)、食品が0.2%上昇(同0.4%上昇)、医療費が0.1%上昇(同0.1%上昇)となっている。
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無茶苦茶ですなぁ。
もちろん、事態の変化に伴い先のことは分かりませんが、去年の夏までの景気見通した全然違っていたのは事実。利上げ観測もあった中、逆に利下げになっていきました。
利下げが打ち止め、という事で一時的にドル高になっていましたが、まるで01〜02年の様です。
FRBはむしろ利下げをするんじゃないかと思っています。