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米国債(11日):下落、ファニーとフレディへの救済観測が後退(2)
7月11日(ブルームバーグ):米国債相場は下落。米政府が米住宅金融のファニーメイ(米連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)を救済する必要がないとの観測で、信用市場の混迷からの安全逃避としての米国債需要が減退した。
ブッシュ米大統領をはじめポールソン財務長官、米上院銀行委員会のクリストファー・ドッド委員長(民主、コネティカット州)がファニーメイとフレディマックを国有化するとの可能性を否定したことから、米国債はさらに売られ、 10年債利回りは約4カ月ぶりの大幅上昇を記録した。
RBSグリニッチ・キャピタルの米国債トレーダー、グレン・カペロ氏は「この世の終わりのような、大変動に近い状況の話をしている。それが今では少なくとも短期間は緩和された」と語った。
BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間午後5時 14分現在、2年債利回りは前日比21ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇して2.61%。2年債価格(償還期限2010年6月、表面利率 2.875%)は13/32下げて100 1/2。10年債利回りは17bpと、3月24日以来で最大の上げを記録して、3.96%。
連銀貸し出し利用
ロイター通信が報じたところによると、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長はファニーメイとフレディマックに対して、連銀窓口貸し出しの利用をできると伝えた。これを受けて米国債はさらに下げた。FRBのミッシェル・スミス報道官はファニーメイやフレディマックとFRBが窓口貸し出しについてこれまで一切協議を行ったことはないと言明した。
ドッド委員長はファニーメイとフレディマックには資本と流動性に関していくつかの選択肢があるだろうと語った。
今週初めの米国債相場は上昇し、2年債利回りは1カ月ぶり低水準を記録していた。ファニーメイとフレディマックが大恐慌以来の住宅市場の不振に耐え切れるほどの十分な資本を持っておらず、米政府は両社に資本を注入する必要があるとの懸念が背景だった。両社は12兆ドル規模の米住宅ローンのうち約半分を保有あるいは保証している。
週間ベースで2年債利回りは7bp上昇、2年債価格は1/8下落した。10年債利回りは同1bp下げた。
米国債、AAAの範囲内
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、ファニーメイとフレディマックの救済を余儀なくされても、米国債の格付けは「AAA」の「十分な範囲内」にとどまるとの見解を示した。
ムーディーズのバイスプレジデント兼上級信用責任者、スティーブン・ヘス氏は「非常に緊迫したシナリオになっても、米政府が供給を迫られる資金はさほど大きくなく、米国債の格付けについて懸念させるものではない」と述べた。
金利先物市場動向によると、8月5日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を据え置く確率は91%となっている。前日は86%だった。残りは0.25ポイントの利上げを見込んでいる。