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http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003013&sid=aSIuJFXgHrmE&refer=jp_us
6月22日(ブルームバーグ):小切手口座数で英銀最大のロイズTSBグループが、独アリアンツ傘下のドレスナー銀行に買収を提案する可能性があることが、事情に詳しい複数の関係者の話で22日までに分かった。成長が鈍化している英国市場への依存度を引き下げるのが狙い。
ロイズのエリック・ダニエルズ最高経営責任者(CEO)は2月、同行が「複数の買収機会」を検討中であることを明らかにしている。ドレスナー買収が実現すれば、ロイズは自行が英国内で展開する2000店舗に加え、ドイツ国内で約900店舗を得ることになる。
リーマン・ブラザーズ・ホールディングスのアナリストによる4月時点の推定によれば、ドレスナーの消費者・商業向け銀行部門は約79億ユーロ(約1兆3200億円)の価値がある。
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)エクイティ・リサーチのアナリスト、デレク・チェンバース氏(ロンドン在勤)は、ロイズにとって「ドイツのリテール(小口)金融サービス市場は理屈に合った選択かもしれない」と指摘。同市場は「規模が大きく、成熟し、洗練されている」とし、ロイズの「コスト面での規律はしっかりしている」との見方を示した。
アリアンツのマイケル・ディークマンCEOは先月、株主に対し、ドレスナー売却につながる可能性のある交渉を進めていると言明。アリアンツは既に、ドレスナー傘下のドレスナー・クラインオートを8月末まで分離する計画を明らかにしている。ドレスナーが過去1年間で信用市場関連の損失30億ユーロ超の評価損を強いられたことが背景にある。
一方のロイズは、海外資産の売却と英国内市場への経営資源集中によって3年連続の増益を達成してきた。現在は、1990年代初頭以来となる住宅市場の大幅な落ち込みで英経済が減速するなか、海外企業の買収を検討している。
ドイツの週刊誌シュピーゲルは先週、スペイン銀行最大手のサンタンデール銀行と独コメルツ銀行もドレスナーに関心を持っていると報じた。