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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080623-00000012-gen-ent
●エンゲル係数はどこまで上がるのか
食品値上げが天井知らずだ。燃料費高騰による一斉休漁の影響で、スルメイカの卸値も通常の約1.3倍につり上がった。すでにマグロもカツオも値上がりしている。
それだけではない。野菜もヤバくなってきた。JA全農の化学肥料価格引き上げで、7月には前年比2倍にまで達する見込み。農産物への価格転嫁は避けられそうにない。
売れば売るほど赤字が出る状況が続けば、魚ばかりでなく野菜の流通量も減りかねない。だが、値上がりしたからといって、食事量を減らすわけにはいかない。需要があれば、さらに値が上がる。当然、外食産業にもハネ返る。値上げの連鎖だ。小麦粉や乳製品に始まり、魚や野菜まで値上げときては、家計は破綻へ向けまっしぐらだ。
総務省の家計調査によると、この5年間のエンゲル係数は22.9〜23.2の幅で一進一退。07年は前年比0.1ポイント減の23だったが、今年はどうなってしまうのか。
「昨年と同じ買い物をするという前提で試算すると、今年の家計の負担増は食品だけで約1万3000円。トータルで約4万3000円にもなります。ただ、家計は全体的な支出減を強いられるので、エンゲル係数がどれほど上がるかはハッキリしません」(第一生命経済研究所主席エコノミスト・永濱利廣氏)
坊ちゃん育ちの福田首相は「耐えて工夫して切り抜けていくことが大事」なんて言っていたが、もう限界だ。
経済評論家の荻原博子氏があきれ顔でこう言う。
「福田首相は国民生活の実態をまるで分かっていない。もはや、切り詰めれば乗り切れるというレベルではなくなってきた。バターがいい例で、需要があるのに供給が不足すれば値上げ一直線になるのは自明の理。専業主婦は今では贅沢な存在になってしまった。パートに出て収入を増やすしか手はないかもしれません」
このままじゃ、一汁一菜の時代に逆戻りだ。