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http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCFJ7896.html
シスコ、オンラインビデオの急成長を予想
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米ネットワーク機器最大手のシスコシステムズ(Nasdaq:CSCO)は、オンラインビデオが世界のデータ通信の最大のけん引役となり、インターネットのトラフィック量が2007から2012年の間に6倍増加すると予測している。
同社は「シスコ・ビジュアル・ネットワーキング・インデックス」と呼ぶ研究リポートの中で、05年にはデータ・トラフィック量の5%にとどまっていたインターネットビデオが、今年末までに30%を占めるようになり、さらに12年までには50%まで膨らむと予想している。
こうしたトレンドの背景には、米グーグル(Nasdaq:GOOG)の「ユーチューブ」のように、ユーザーがビデオを視聴したり、他ユーザーと共有したりできるウェブサイトの人気急増がある。ビデオはすでに、2000年のインターネットの全トラフィック量を上回っているという。
シスコの世界サービス・プロバイダー・マーケティング担当副社長のスラジ・シェティ氏は、「過去3年間でインターネットのトラフィック量は爆発的に増加した」とし、インターネットのインフラを提供している通信業者らは「このような急成長に向け、どのような計画を立てればよいのか、考えあぐねている」と指摘する。
シスコは、通信業者がこうした計画を練るのを支援するべく、今回の研究をまとめた。過去数年間でトラフィック量が急増したため、一部のインターネット・プロバイダーは膨大なデータ量が許容量を超え、ネットワークに障害を生じさせるのではないかと懸念している。シスコは電話会社やケーブルテレビ(CATV)会社の顧客、市場調査会社や内部専門家からデータを集め、この研究をまとめた。
シスコは、世界の月間インターネット・トラフィック量は現在7エクサバイト(100京バイト、DVD約20億枚分に相当)で、12年にはこれが44エクサバイトに達すると推定している。
過去数年間のトラフィック量の増加は、パソコンユーザーがビデオやその他ファイルを交換できる、ファイル共有ネットワークに大きく起因していた。これは現在も伸びてはいるが、全体のトラフィック量に占める比率は低下しつつある。
ウェブベースのビデオが全体のトラフィック量に占める割合は、2年以内にファイル共有を抜くとみられている。
またシスコのリポートによると、インターネットのトラフィックが最も急成長を遂げているのは中南米で、これに西欧、アジア太平洋が続いた。インターネットの急速な普及に加え、高速インターネット接続を備える大学や企業が増加していることが、12年まで中南米が最も高い成長率を維持するのにつながるとしている。
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