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http://www.asyura2.com/08/hasan56/msg/369.html
で触れた、
対米黒字という幻想 http://www.ctt.ne.jp/~kuriym/aikoku.html
「レクサスはいいクルマだ。トヨタは米国人に売っていると思っているが、我々は日本のクルマを日本人のカネで買っている。米国にとってこんなうれしいことはないが、こんなことがいつまで可能なのか」
についてですが、分かり易い引用があったので載せます。
朝日新聞「読み・解く経済」コラム 山田厚史(編集委員)06/1/28
『黒字亡国 対米黒字が日本経済を殺す』 三國陽夫(文春新書)を取り上げる。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166604813/qid=1138796150/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-3155795-7630709
「植民地時代のインドは英国との貿易で常に黒字だった」。アナリストの三国陽夫氏はこう指摘する。
インドは香辛料などを輸出して宗主国の英国から大幅な黒字を稼いだが、支払いは英国通貨のポンドで、ロンドンの銀行に預けられた。インド人の汗と涙で稼ぎ出した貿易黒字は帳簿の上だけだった。英国企業に融資され、宗主国の投資や消費を活発にした。英国人はインドの産物と資金で一段と豊かな暮らしを実現した、という。
三国さんは近著「黒字亡国」で、いまの日米関係が植民地時代のインドと英国の関係に酷似していることを丹念に描き、対米黒字が日本にデフレを引き起こしている」と説いている。楯民地インドと同様に、曰本は稼いだカネを米国に置いてきている。
米経済戦略研究所のクライド・プレスズトウィッツ所長はかって私に言った。「レクサスはいいクルマだ。トヨタは米国人に売っていると思っているが、我々は日本のクルマ
を日本人のカネで買っている。米国にとってこんなうれしいことはないが、こんなことがいつまで可能なのか」こんな日米関係を、米政府内では「日本は米国のクライアントカントリー(保護領)」と呼ぶ人がいる、という。
国際収支が黒字になっても「勝ち」ではない。資金を自国で使えないなら「貢いでいる」のと同じである。経済の血液が米国に流れれば、その分日本は消費や生産に回るマネーを失い、経済は停滞する。代わりに得ているのが米国の政府が発行する国債だ。ドル建ての米国債は円高になれば減価する。しかも勝手に売れない。日本が資金を引き揚げたら、それこそドル暴落が起こりかねない。
「わたし貢ぐ人、あなた使う人」の曰米関係でプッシュ政権は、減税をしながらイラクに大量の兵士を送るという芸当が可能になる。小泉・ブッシュの友好は「対米黒字」が支える同盟関係だ。
ソース
http://blog.goo.ne.jp/taraoaks624/e/e27411be492c997b9cbc5b1b6443bd72
もしくは
http://revengemainblog.seesaa.net/article/77619169.html
コメント
貿易黒字国が、何故か貿易赤字国よりも余裕のない生活をしているのはこの為です。本来は、儲けたドルは円に変え円高になり、輸入物価が安くなります。その時、貿易赤字国であるEU アメリカ AU NZの様な内需拡大策を取れば良いわけですが、日本は「財政均衡主義」により、停滞した内需を拡大しようとしません。その結果は海外に資金が流れ、貿易赤字国による通貨安をより高い状態にし、彼らの消費を助ける事に繋がります。そして、アメリカがやってきた歴史のように、最後に通貨切り下げをした時に、我々総体が生み出した労働の対価である貿易黒字は吸い取られ、「今までの苦労はなんだったのか」という結末を生む、という結末。それを隠すために「ドル投資」なんていうもっともらしい言葉が使われていますが、日本は幕末からずっとそうやって欧米にやられっぱなしで、富が吸い取られて来て、アホらしくてやってられないわけですが。何もかも、「財源バカ」・・・財源がないカルト教信者が蔓延しているのが原因です。