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日本にはびこる財源病:財源バカ
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投稿者 一言主 日時 2008 年 6 月 06 日 17:09:20: AlXu/i8.H/.Es
 

日本にはびこる財源病:財源バカ:

最初に財源ありきの政策や提言は間違っている。
これだけ借金を背負った政府や国に、すぐに出てくる財源などあろうはずがない。財源を云々するやからは、結局何もしない現状維持はといえよう。単なる反対のための反対に過ぎないのである。

現在のような厳しいデフレにおいて、民間所得が減少し、借金まみれで国民が疲弊している中で、予算の財源がすんなり出てくるはずがない。国は借金だらけなのである。その借金を利子だけでなく最終的に返さなければならないのだ。
しかしそれを国民から徴収すれば、さらなる経済縮小を招くのがデフレたる所以である。もうこれ以上国民に負担させることは許されないし、できないのである。
これ以上更に財源を得るために借金をして経済を縮小策を取ると、企業の売上減、個人所得の低下により、国は減収となり、支払わなければならない利子や最低限の返済も滞り、倒産状態になるであろう。
もはや国は、これ以上の増税や、民間負担増をさせることはできないのだ。

世の識者と言われるような、特に最近では新聞の社説を書くような人達、このような人達がさも物知り顔に、財源をどうするのかというが、財源がないのは、国の1000兆円近い借金が物語っているではないか。
今の日本は財源など、国民から奪う以外ないのだ。国民から奪えば、それが更に国民経済を縮小せしめ、再び財源などなくなるのだ。それがデフレの実態である。
デフレでは予算のどこかを削りそれをより有効な方へ回すという発想がなければ、政策を実行することは不可能である。

ある家庭が所得減から十分な生活をするために必要な費用が足りなくなった時、どうするであろうか。
何かを削り、必要なところに回すのである。例えばガソリンが高くなった場合、田舎で車で通勤しているなら、他の費用を削ってでも、車を使うのである。
所得が減ったからと言って借金をするだろうか。できるうちはするだろうが、担保や所得が少なければできないのである。
総下流社会になろうとしている日本の下流層の多くは貯金がなく借金もできないのである。ガソリンが上がり物価が上昇しても、切り詰めてやり繰りする以外にないのである。
日本国も既に同じような状態なのである。どこにもお金がないのである。

新聞の社説や経済批評家がこのことをなんら理解していないことが今節の政策論議がうまくいかない原因でもある。
この前のガソリン税の減税がまさしくこのことを踏まえた政策であったにもかかわらず、したり顔の知識人と思われている人ほど、全く理解できなかったのである。
新聞や政治家がにぎやかに財源をどうするのかと騒いだが、実際の内容は、不要不急のものを、経済拡張に必要な方向に使おうとしただけなのである。
このような政策は今後もデフレから脱出するために何度もしなければならないだろう。その先駆けを潰したことになる。
デフレでは財源確保のため新たに借金を増やすことは、最も悪い政策なのである。

デフレの財源は捻出するものである。

現在のデフレで行なわなければならない政府の最重要な仕事は、最も役に立たない、経済成長に役立たない部門の予算を、最も成長に役立つ部門へと回すことである。そして経済を拡張させデフレからの脱出を第1にしなければならないのだ。
現在の大借金を倹約や切り詰めや、財政均衡策で返すことは不可能である。

更に重要なことは、デフレでは消費者側に直接資金が回るような方向へ予算を振り向ける必要があると言うことである。今までの経済学では、生産者側に振り向け生産を刺激することにより所得の向上を目指すというのが定跡であった。
これは同じ量の資金を政府が徴収し、それをすべて生産者側に投下した場合、乗数理論が働き、徴収した税金分以上に所得が向上するという理論があり、それが確かに効果を上げていたのである。

しかしながらデフレという資金が著しく減少し下流層が多い場合、貯蓄がなく、そのため十分な乗数が働かず、投下した資金以上の所得を上げないのである。それが日本の借金が増大し、なんらデフレから脱出できない要因である。

福田政権に置いて最も懸念されることは、この首相は支出を削減することによって、あるいは節約することによって、財政が均衡し、借金が返せると思っている節があることである。
日本の予算はたかだか40兆である、しかし大借金は1000兆近くあるのである。節約で借金が返せるはずがないのである。今は借金返しより、経済再生、拡張、デフレからの脱出に資金を回すことが肝要なのである。

実質GDPの成長以上に名目GDPが減り続けることは、利鞘がどんどん減り続けていることを意味する。付加価値を生み出してもそれに対してお金で評価する額が正当な価値以下の金額で評価されているということだ。
年々使える資金量が減っているということである。年々日本は資本量の割に儲からなくなっているということであり、これが続くほど、資金繰りが苦しくなって行くのである。

一刻も早くこの悪循環から脱出しなければ日本の未来はないのである。今の日本は経済学者の無知から、実質GDPの成長のみを捕らえ、成長しているように思っている。実際は名目GDPの逆転現象から資金が先細りしているのである。

これを一番知っているの財務省であろう、彼らは年々税収が減少しているのを知っているからである。それ故彼らは狂ったように増税を仕掛けてくるのである。実際するべきことは、予算を切り、消費者側に還元すれば自ずと経済は成長し、資金が増えて行くのである。全く馬鹿げた逆の事ばかりしているのが現状である。

財源をどうするのか、不必要なところへ回している予算を削減し、より景気の拡大に役立つ有効な方向へ回すことが、財源を捻出する方法である。

財源は捻出しなければならないものである。それがデフレというものである。以前の裕福な日本のようなつもりで、したり顔で財源をどうするのか問うこと自体が、既に間が抜けている事の証明である。

財源は国民負担の中にあり、不要不急のものを、いちばん必要なところに回すことである。

もう一度ガソリン税の低減処置を講じるべきであろう。財源を捻出して。
2度と財源をどうするのかというような馬鹿げた議論が新聞やメディヤ、あるいは世論の大勢ににならないように願います。

一言主。

 

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