★阿修羅♪ > 国家破産56 > 721.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=a8Sag_Yqn9.w&refer=jp_japan
ブラジルの大規模油田:開発コストは過去最高の25兆円超か−専門家
6月5日(ブルームバーグ):英調査会社ネフテックス・ペトロリウム・コンサルタンツのディレクターで、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルの元探査担当マネジャーであるピーター・ウェルズ氏は、ブラジルが発見した大規模油田の開発コストは、石油業界でこれまでの最高だった額を1000億ドル上回る可能性があるとの見方を示した。ブラジルが開発する油田のなかには、西半球では過去30年で最大規模のトュピ油田が含まれる。
ウェルズ氏は、トゥピ油田や近隣の海洋油田の開発コストが2400億ドル(約25兆3000億円)に上ると予想。この額は、イタリアの石油会社ENIが主導するカザフスタンのカシャガン油田の開発費の推計である1360億ドルを超え、米国の宇宙計画の資金の14年分に相当する。
ウェルズ氏は電話インタビューで、ブラジル国営の石油会社、ブラジル石油公社(ペトロブラス)が、海底油田から原油を採掘するための生産施設やパイプラインを整備する資金を調達するために、米エクソン・モービルなどの石油メジャー(国際石油資本)の協力を仰ぐ必要があるとの見通しを示した。海面下10キロメートルの地点には、6兆ドル相当の原油が埋蔵されている可能性があり、これにより、ブラジルは世界の産油国の上位10位に入ると見込まれている。
ウェルズ氏は「この場合、原油の採掘は困難で、多額のコストが掛かる」と予想。ペトロブラスは「世界有数で最も経験を積んだ石油会社だけが持つ資本面の専門知識を必要とするだろう」との見方を示した。同氏はアゼルバイジャンで英BPの交渉責任者を務めたこともある。