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(回答先: トヨタ、「カイゼン」に残業代 業務と認定、来月から(朝日新聞) 投稿者 gataro 日時 2008 年 5 月 22 日 20:12:25)
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080522k0000e020033000c.html
トヨタ:「カイゼン」に残業代全額支払いへ
トヨタ自動車は、生産現場などの従業員が勤務時間外にグループで取り組む「QC(品質管理)サークル活動」について、6月から残業代を全額支払うことを決めた。これまで月2時間までとしていた上限を撤廃する。QCサークル活動は生産効率を上げる取り組みとして製造業で広く採用されているが、「自主的な活動」と位置付けられ、サービス残業との指摘もあった。業務と認めるトヨタの方針転換は、他の製造業にも影響を与えそうだ。
トヨタのQCサークル活動は、生産現場の従業員が職場単位で約10人のチームを組み、不良品の削減や安全策などのテーマを決め、「カイゼン」策を考える取り組み。従業員のアイデアを引き出すとともに、改善力やチームワークを養う場として64年から実施。国内に約5000サークルある。勤務時間外に自主的な活動として行われている。
現在、QCサークル活動を支援するため月2時間に限り、残業代を支給している。しかし、活動内容が人事評価の対象になっているほか、昨年12月には、愛知県豊田市にある堤工場の元男性従業員(当時30歳)の過労死認定訴訟で、名古屋地裁がQCサークル活動を「使用者の指揮命令下における業務」と認定した判決が確定した。
こうした動きを受けてトヨタは、自主的な活動と業務の線引きは難しいと判断した。6月から上司に申請したうえで、会社内で行うQCサークル活動について業務と認める。
QCサークル活動では近年、資料作りや発表の練習など「活動のための活動」が増える傾向があった。活動を明確に業務と認定することで、カイゼンや人材育成といった効果を高めたい考え。コスト削減の徹底を図る中で、人件費のアップにつながるが、渡辺捷昭社長は22日朝、報道陣に「人件費増より、カイゼンの効果の方が高い」と話した。【鈴木泰広、中井正裕】
◇ことば カイゼン
徹底して無駄を省く「トヨタ生産方式」の基本的な考え方。一般的な「改善」とは区別して使われ、作業手順の効率化などのアイデアを現場から提案するなど、社員全員が参加してボトムアップで行う。そのための手法の一つがQCサークル活動で、QCはクオリティー・コントロール(品質管理)の略。トヨタの強さの源泉として知られ、欧米の製造業にも広く普及している。
毎日新聞 2008年5月22日 11時12分(最終更新 5月22日 13時00分)