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旧日本軍と、現代の計算機システムをぼろぼろにしている組織。
ノモンハンを戦ったソ連の将校は、スターリンに報告する。”兵は果敢で、頑強だ。しかし、将校は、同じ攻め方を繰り返すのみだった”と。
ノモンハンの時の、日本側将校は、後に、太平洋戦線で、指揮をとることになる。
最近の文芸春秋は、大和と零戦の特集で、現場のがんばりと、戦略のなさを、記している。
こうした、旧軍組織の反省点は、繰り返し、繰り返し、語られている。
しかし、そうした反省は、現代社会に、活かされていない。
計算機システムは、現代社会の中枢機能を担っている。そうであっても、システム構築の責任者は、外部システム会社に依存し、外部システム会社は、下請けの現場責任者に依存する。
大規模システム開発は、極めてリスクの高い仕事のため、責任者たちは、責任を逃れるための巧妙な仕組み、責任を共有するような、を作っている。仮に、失敗が明らかになっても、幹部たちは、互いに、反省を通した研磨をしようとしない。
こうして、ぼろぼろの計算機システムが横行している。社会保険庁、しかり。M銀行、しかり。AA保険も同じ。
たとえば、日本企業が作った銀行のシステムで、複数の通貨を普通に扱える口座や、ATMなどない。アジア先進地域では、普通になりつつあるにもかかわらず。
悪いことに、最近は、システム構築の経費を削減するため、システム会社は、中国子会社に、大規模な製作を出している。すでに、この悪影響は出始めているが、近い将来、大きな困難に直面するだろう。
それでも、責任者たちは、何もできない。改善のために、フィードバックする組織的な機能を持っていないから。
旧日本軍と同じ。