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[デンバー 6日 ロイター] 米カンザスシティー地区連銀のホーニグ総裁は、米経済は08年下期には上向くとの見通しを示し、インフレの「深刻な」脅威を考えると、米連邦準備理事会(FRB)はある時点で時宜にかなった方法で利上げする必要があると述べた。
講演の準備原稿で明らかになった。同総裁は「成長の急激な減速で、経済はリセッション(景気後退)の瀬戸際に追い込まれたが、同時に、国際商品価格の上昇を背景にインフレ圧力が相当高まった」との認識を示し「景気減速が短期にとどまることを示す根拠がある」と述べた。
同総裁は、これ以上の利下げを支持しないことを示唆。「現在の緩和的なスタンスは、経済のこれ以上の悪化を阻止し、金融市場の混乱が経済全般に波及するのを防ぐのに十分だ」との認識を示した。
同総裁は、連邦政府による財政面での刺激策や、金融市場が徐々に正常化していることが成長を支援、インフレに焦点が移ると述べた。
「景気が回復しクレジットの状況が改善すれば、FRBが時宜にかなった方法で金融緩和を解除することが必要になろう」と主張した。
インフレ圧力は一時的ではなく、より深刻と指摘。インフレ心理は1970年代後半から80年代前半以降見られなかった状態になっているとの認識を示した。「インフレが経済に定着し、インフレ押し下げのため相当な金融引き締めが必要になるリスクがある」と述べた。
同総裁は今年、連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権はない。