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(回答先: IMFや世界銀行や国際金融資本からお金を借りて、財政を立て直すことに成ると、金を貸してくれるが、企業のあり方から、財政出 投稿者 ヤハウエハのタタリ、祟りじゃ〜!! 日時 2008 年 5 月 05 日 12:54:54)
「私は前言を撤回する!(マジ大汗をかいています)
Amazon.co.jp: 世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す: ジョセフ・E. スティグリッツ,Joseph E. Stiglitz,楡井 浩一
http://www.amazon.co.jp/dp/419862254X/ref=pe_3542_7840402_pe_ar_v1
もう、この本のレビューを読んで、私は大汗をかいています。
冷や汗がダラダラ出ています。恐怖に震えている。
このスティグリッツという人、私は以前のエントリーでも、スティグリッツは決してグローバリズムに反対の立場ではない人だと言ってました。
その上で彼の著作は、行き過ぎたグローバリズム傾斜を戒めると共に、アメリカがグローバリズムによって世界規模で収奪を行っている事の糾弾本であると理解していました。
しかし、それは誤りだったようです。
レビューからの受け売りで申し訳ないのですが、こんな事が書かれています。
「スティグリッツ教授の主張は、反グローバリズムで一貫しているが、世界銀行副総裁も務めており、その論理は現場をみてきたからこそ言える具体性を持ったもので、説得力を感じさせる。
グローバリズムがもたらしたもの、それは勝者がますます豊かになり、敗者は貧しさから抜け出せない国際間の貧富の固定化や、失業の増大による格差社会の出現である。
それを、著者は知的財産権保護問題のためにエイズ治療薬が使用できない貧困国の問題、天然資源を多く持つ国における不平等、地球温暖化に最も影響があるアメリカが京都議定書に批准しない問題、多国籍企業が途上国においてとってきた行動などなど、主に先進国からみた収奪をいくつも例に挙げている。
さらに、貿易赤字をたれ流し続けるアメリカと膨大なドルを抱え込む日本や中国の構図は持続不可能であるとし、「世界紙幣」の創設を提唱しているのは新鮮であった。
本書は弱者の視点から問い直した国際経済論であり、これからの国際経済のあり方を新たな視点から問い直してくれる好著である。」
冗談じゃありませんよ。この人、世界規模でのEU、つまり「通貨決定権の国家からの剥奪」を主張してるんです。
通貨発行の権限を失った国家なんて、それこそIMF管理状態と変化ありません。
また、通貨発行権を持たない国家は、EUの例を見てもわかりますが、「均衡財政が必ず義務として課せられる」と言うのが当然の方向性となります。
もう、こんな事を本当に行った日には、主権を持たない悲惨な国の残骸しか残りはしません。
努力しても報われない全世界的共産主義世界が実現してしまうのです。
こんな馬鹿な事に巻き込まれる位なら、鎖国して自国内でブロック経済を作ってた方がマシです。
私はスティグリッツに対して裏切られたと言う感想しか抱けません。
この人も、所詮はイデオロギーの人でしかなかったと言う事です。恐ろしい、実に恐ろしい。
構造改革原理主義者やグローバリストとは、表面と内面にこれ程の格差を隠し持っている輩が揃っていると言う事なのでしょう。
我々にできる事は、こんな連中に騙されない事、正しい知識で武装する事、それしかありません。
ともかく、私の中では「スティグリッツは危険人物」と言う評価で固まりました。二度と騙されません。
更に他のレビューからも抜粋する。
「提言の現実性にやや疑問, 2007/6/14
By bons (東京都)
2001年にノーベル賞を受賞した経済学者である作者のジョセフ・E・スティグリッツが、グローバル化によって発生した格差を批判し、正しいグローバル化のあり方について提言している。
グローバル化は全ての人にとって恩恵をもたらすというのは、可能性であって、必然性ではない。
実際にグローバル化の影響で貧困にあえぐ人々が増えていると筆者は指摘している。
市場の開放が全ての問題の解決になるという、A・スミス以来の市場主義は、現在の様々なデータを見る限り、現実にそぐわない。
グローバル化は先進国にとって都合の良いルールで構成されており、貧困国の発展を阻害している。
資本市場の自由化は、投機家たちによるアジア通貨危機を引き起こすなど、経済の荒廃をもたらした。
さらに筆者はトーマス・フリードマンによる『フラット化する世界』についても厳しい目を送る。
世界はフラット化するどころか、逆フラット化しているというのが彼の主張だ。
コンピューターによって可能になった新たなグローバル化の恩恵を受けるためには、少なくともコンピューターがなければ参入することすらできない。
現在貧困状態にある国は、ほとんどがその状態である。
このような歪なグローバル化に対して、筆者は正しいグローバル化が存在すると主張する。
その正しいグローバル化を推進するために政府がすべき諸政策を筆者は提言している。
まず貿易の自由化に対して、途上国の幼稚産業は保護する必要性があることを強調する。
資金面でも技術面でも先進国に比べはるかに途上国は劣っている。その状態で貿易を自由化をすれば、起こる結果は目に見えているだろう。
そこで、先進国は片務的市場開放を行なうべきだとする。
EUによって行なわれたこの試みを、筆者は画期的なものだとして高く評価している。
また、知的財産権としての特許の保護は、経済の発展に重要な障害となると指摘する。
ジェネリック医薬品の認可問題など、生死にかかわる問題が利潤の問題によって無視されている。
環境への配慮については、先進国は積極的に義務を負うべきである。
特に米国の経済規模を考えると、その責任は大きい。
環境問題は外部不経済の典型的な例であり、それを市場に任せきりにしていたら、環境はますます悪化していくことだろう。
グローバル化をもっとうまく機能させるためには、経済のグローバル化だけでなく、政治のグローバル化もしなくてはならない。
ルールを作るIMFや世界銀行、WTOは先進国に有利なようにできている。
世界の大多数の一般市民にとって重要な諸問題が取り上げられないのは、民主制の欠如が存在するからであり、これは国際社会が協調して是正しなければならない問題である。
筆者の現状認識は、グローバル化の負の面に注目するという点で、見るべきところが多い。
世界のグローバル化を無批判に受け入れがちな日本は、主要な先進国の1つであるため、このような側面に目が行きづらい。
グローバル化によって発生している様々な矛盾を放置しておけば、それはやがて世界の不安定化を招くことになるだろう。
彼の提言は問題解決のためのポイントを突いている。しかし、これは理想的な解決法であって現実にどれだけ可能な政策かは疑わしい。
社会の不公正さは、どこかに邪悪な人間がいるから発生するわけではない。
自らの利益を最大化させようとする意思が、それを生むのである。
国家が利益を追求するのは、国民がそれを望むからであり、その意思を否定することは、もはや政策レベルで取り扱う問題ではない。
私は筆者の主張が空想論であると否定するほど荒唐無稽だとは思わないが、多くの人々が啓蒙されない限り彼の主張が実現される日は遠いだろうと考える。」
実際、スティグリッツの方向性は、世界通貨と言う考え方も含めて、フリードマンの”思想”(経済理論では断じてない!)を政治レベルで実現する為の提言を行っていると考えて間違いないだろう。
また、発展途上国の保護、先進国の片務的市場開放と言うのは、現在の世界の工場たる中国のあり方を是認、追認する、そんな媚中姿勢の論理的裏付けでしかありえない。
彼には現在の先進国全てが経験している、中国発のデフレ地獄の様相は全く目に映らない模様だ。
ともかく、スティグリッツは間違いなく全世界的自由市場原理主義者であり、構造改革派の穏健に見える権化であり、世界規模でソ連と同じ分業国家郡を作り出そうとする勢力の太鼓持ちだと考えた方が正しいと思う。
フラットで、何の起伏も無い世界、どこに行っても同じものがあり、秩序に満ちた世界を地球上に建設する。
そう言う思想の持ち主と考えて間違いないものと思う。
(フリードマンも私生活、公の場共に人格者と見られていた人だった。私個人としては、シカゴ大学からサミュエルソンを追放した時の、彼の恐るべき仕打ちを記憶に留めているので、そんな外面には絶対に騙されない訳だが・・・。彼奴は地獄に落ちて、今頃サタンの横で世界を地獄化する手法を熱く語っている事だろうと思う。)
彼の理想論が現実になった場合、世界は永遠に近い程のスパンで変化の無い、努力が報われない世界になるだろう。
各国は主権を手放し、国が維持してきた価値観や文化、文明のあり方も平坦なものとなっていくだろう。
そうしなければ、新しい価値観による世界の再創造なくしては成立しないのがスティグリッツの語る”未来世界”だからだ。
私はそう言う恐ろしい未来に怖気をふるう。虫唾が走る。
その場合、まず狙われるのは日本と言う事だろう。
我々は騙されてはならない、決して騙されてはならない。」
http://klingon.blog87.fc2.com/blog-entry-593.html
>そんなはずがないという人がいるかもしれませんが、世界情勢と歴史の発展的未来を知らない人がそう思うのです。資本主義は最後の形態は国家という垣根が消えて、同一通貨、同一賃金、同一生活レベル、人々が国々を自由に出来るようにするのが理想です。日本の中小の信用組合とか信用金庫とか地銀とかメガバンクが乱立してはいけません。彼らを食わせてやるような金融行政はワンワールドには都合が悪いのです。これがわからない人は日本の歴史を学ばなくてはいけない。織田信長が日本の全国統一に進みます。いろいろブツブツ言う人がいたでしょうが、全国統一が進むと、市場が広がり、お金の流通も一つの通貨で済むようになり、旅行をする人も自由にできるようになりました。こんな側面があることを忘れてはいけません。
これはまさに、ジョセフ・E. スティグリッツ教授の思想そのものですね。