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e株リポート:特集 日銀の迷走 中央銀行の危機封じ込め
http://mainichi.jp/life/money/news/20080414org00m020052000c.html
◇全図解 ドル大量供給の舞台裏
◇マーケットを震撼させたドル流動性危機 やがて訪れる「金融政策の限界」
結論
現状、FRBを含む欧米中央銀行の流動性供給は不胎化(資金吸収)を前提にしているため、中央銀行のバランスシート規模が流動性供給の限界になる。仮に、中央銀行のバランスシートの範囲内で事態が収束できなければ、最終的には日本が経験したのと同じように、ゼロ金利による非不胎化オペ(非資金吸収)とそれに伴う中央銀行のバランスシート拡大に依存することになるだろう。米政府機関(連邦住宅抵当公庫〈ファニーメイ〉や連邦住宅金融抵当金庫〈フレディ・マック〉、FHLB〈米連邦住宅貸付銀行〉など)によるモーゲージ・ポートフォリオ拡大策は、その端緒となる可能性がある。
一方、1990年代後半以降の日本を見るまでもなく、「流動性の罠」に陥るなかでの過剰流動性供給は、最終需要創出にはつながらないリスクも残る。今後、市場は金融システム安定化に向けたなりふり構わない政策実行への催促をすると思われる。早期の問題解決が望まれる。
大橋英敏(モルガン・スタンレー証券債券調査本部長)