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【ローマ=中村宏之】英銀行大手のロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は22日、米国の低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」問題に伴う金融市場混乱の影響で、2008年の1年間に59億ポンド(約1兆2000億円)の損失を計上すると発表した。
資本増強を図るため、総額120億ポンド(約2兆4000億円)の株主割当増資を実施する。米投資銀行のゴールドマンサックスやメリルリンチなどが引き受ける。非中核事業である保険部門を売却して、約40億ポンドの資本増強も行う。
RBSは、これまで増資は必要がないとの姿勢だった。しかし、金融市場の混乱が長期化していることから、「現時点での資本増強が適切と判断した」と説明している。
RBSの2007年のサブプライム関連の損失額は約25億ポンド(約5100億円)で、08年はその2倍超に達する。市場では「RBSが損失をすべて開示し処理を断行した」との前向きな見方が出る一方で、他の金融機関でも損失が拡大していくのではないかとの懸念が消えていない。
欧州系の銀行ではスイス金融大手のUBSが1日、2008年1〜3月期決算で約190億ドル(約1兆9600億円)の損失を計上する見通しを示した。先の見えない金融機関のサブプライム関連損失の拡大が、欧州でも市場の大きな不安材料となりそうだ。
(2008年4月22日23時49分 読売新聞)