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意外なドル高米国株高には訳がある。
http://www.asyura2.com/08/hasan56/msg/275.html
投稿者 Ddog 日時 2008 年 4 月 23 日 00:59:37: gb2b4T9TetGkU
 

意外なドル高米国株高には訳がある。

2月にブログを立ち上げてから、最近は徐々にではございますがご訪問いただく方が増えてまいりました。これで無駄な読書と無駄な金融知識が少しでも皆様のお役に立つことができたら欣幸の至りです。http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38

世の中に悲観論が蔓延すればするほど、マーケットは悲観論に比例して下落します。商売は安く買って高く売るのが基本です。ならば悲観論が渦巻く最中が買いということになります。でもなかなか出来ないのが相場というもの、私も3/.18AM1:00更新のブログには恐怖のあまり「来るものが来た」と書いています。WBSで榊原さんが円ドル80円割れを示唆しましたが「円ドル、株すべてが急反発する可能性があると考えた方がいいでしょう。」とも書いていますので一応・・。http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/4341559.html

学生時代に株を始めてから今日まで、バブルの絶好調時代を含めどんな時でも不安の無い時は無かった。マーケットは常に悪材料に満ち満ちている。ところが、不思議なことに、ネットやマスコミで悲観論が日増しに高まり「この世の終わりは今日かしら?」と思う最悪の日を迎えると相場は不思議と転機が訪れるものです。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」といったのは、鉄血宰相オットー・フォン・ビスマルク。若き皇帝ヴィルヘルム2世に対して言ったとも言われている言葉です。
http://www.asyura2.com/08/hasan56/msg/238.html

人間の経験は、万人の経験の蓄積である歴史から比べれば実に薄っぺらなものです。しかし、いくら歴史を勉強しても最終的に判断する人間に経験がなければビスマルクのようなことも言えません。マーケットを研究勉強し体験する行為は修行に近い自己修練であると思っています。自己に克ち相場に勝つには、精神の鍛錬と森羅万象すべての勉強を欠かすことが出来ません。

ノーベル経済学者がプログラムを組み破綻したLTCMに懲りず、金融工学なる未熟な学問により誕生したサブプライムローンもやはりキメラであった。相場は人間の心理の結晶ですので、所詮コンピューターでは勝てません、相場はやはり相場の歴史を生身の人間が勉強するしかありません。参考までに数年前から更新してないのですが、相場の勉強をするには最高のHPを紹介しておきます。
【J_Coffeeの株式投資日誌】(隅から隅まで読んだら相場師の卵になれるかもしれません。)
http://members.at.infoseek.co.jp/J_Coffee/index.htm

さて、リアルな現実世界の相場の動きですが、少し私が感じることをツラツラと書いてみました。

円安に眼を奪われ、日本人は見落としがちだが、もうすでに3〜5年位前からドル売りユーロ買いは相当積み上げられてきた。実は投機筋のお腹はユーロでいっぱいなのである。更にこの長いドル売りとユーロ買い商品買いで米国や欧州・産油国・中国経済にもこれ以上ドル安ユーロ高の流れを容認できない限界点のを超えた為、直近のドルの反発の可能性もある。

景気の悪化+インフレ=スタグフレーションの発生+さらに世界的な信用リスクの発生⇒投機筋は円キャリーなどで調達した資金をコモディティや新興国に投資し高い収益を狙う行動をとってきたが、こうした資金の循環の流れがサブプライムで、投機筋の資金調達が絞られてしまいました。資金循環が止まれば当然経済は変調を起こすのは当然の帰結です。世界経済は経済指標面からも、景気悪化を示唆する指標が増加し、企業業績も原材料高や、ドル安によって下方修正を余儀なくされ、世界中の景気の後退を示す指標の発表が相次ました。

サブプライム問題から信用収縮へと事態が悪化し世界中に信用リスクが広がる中で、米景気の後退入りは場合によっては基軸通貨としてのドルの危機であり、世界経済を大不況へと追い込んでいく流れである。悲観論者達は一斉に米国景気の後退論にとどまらず、ここもとドル基軸通貨終了論が横行していました。

米国にとってこれ以上のドル安状況を放置しておくことは、国策上考えられない。米国はすでに株安・ドル安に対処して、フェデラルファンド(FF)金利を5.25%から短期間に3%下げて2.25%に急低下させている。FRBはJPモルガン・チェースを通じてベアー・スターンズを救済合併と同時に緊急融資枠を設定した。更に信用リスクに陥りそうな金融機関に対しては緊急増資を指導し、中東の政府ファンドなどとFRBがつなぎ資金調達を成功させFRBは第一ラウンドを完勝することが出来た。(奇跡である)

G7では決算のサプライズがないか暗に確かめ、各国中央銀行は緊急時資金供給を世界的協調体制でする合意をとり、西側金融機関のみ監視体制に置いた。心憎い危機対応である。新聞などでは失敗とか書いてあったが、新聞の眼は節穴かそれとも意図的なのかわからないが、私の観測からするとG7は大成功であった。

そして先週から今週にかけての大手金融機関の決算の天王山を無事通過、更にGEの本業の決算は市場予想ほど悪化せずかえって本業の好調さが目立った。
http://www.asyura2.com/08/hasan56/msg/167.html
この他に、直近でコカコーラ、ハネウェル、キャタピラー社なと米国主要企業は好調な決算が相次いでいる。

市場への資金供給元である銀行が資金供給に関して、最悪期を脱している状況となってきたようだ。まだ完全にとは言えないが、悲観論者が言うような「ドルの基軸通貨の終了」という状況でなくなってきたことだけは確かである。

ヘッジファンドは新輿国の株価、金などの商品相場の暴落で大きな痛手を負っており、新興国の通貨安は急速に進み、これらの通貨を売った資金は急速に米国株・ドル商品買いへと逆流を開始する動きが出始めている。現状ドル売りユーロ買いを仕掛けたヘッジファンドなど投機筋のポジションは莫大な「ドル売り」が積み上がって身動きがとれない状況との噂もあながち嘘ではなさそうだ。

好調なユーロ圏もスタグフレーションの影に苦しんでいる。独・仏などユーロ圏15カ国で景況感が急速に悪化し、2008年の成長見通しを直近予測の1.8%から下方修正するようだ。またユーロ圏の3月消費者物価上昇率は前年同月比で3.5%と過去最高である。ECBではインフレ+景気後退の処理をいかにするか難しい選択を迫られている。

最近ECBではユーロ高による弊害の方にウエイトが高まっており、それを克服するためにはユー口高を是正することしかないという意見が高まってきているとの噂である。

こうやってネタをならべていくと、アナリストや悲観論者が想像もしない意外なドル高米国株高の可能性があるかもしれません。

日本の株ですが、目先は騰落レシオの動きを注目して短期決戦に終始するのが肝要だと思います。(騰落レシオが高ければ売り安ければ買い)
【騰落レシオ】
http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/chart.cgi?code=0188

日本株は、最大の買い手である外国人がJパワーの問題で売り回っている間はどうしても強気になれない。やがて世界は日本株の正しい評価をするであろうことは間違いないが、中国経済崩壊の兆しが次第に強くなりつつあるなかで、どう考えても被害を受けそうなので日本株は辛い。

日米も危機を完全に脱したわけではなく、次は中国という時限爆弾が破裂する方がサブプライムより爆発威力は大きそうだ。しかも中国にはグリーンスパンもバーナンキもいない。
サブプライムローンを震源とした地震による中国問題の津波が水平線の彼方に白い波の線が見え初めてきていることだけは間違いない。

http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/7017592.html

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