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健保組合、過去最大の赤字に(キャリアブレイン)
健康保険組合連合会(健保連)は4月21日、健保組合の今年度の経営収支が
過去最大の6,322億円の赤字になるとの推計をまとめた。
後期高齢者(長寿医療)制度の創設など制度変更に伴い、拠出金などの負担が大幅に増加。加入組合の約9割が赤字になるとみている。健保連の対馬忠明専務理事は同日の記者会見で、「(健保組合の財政は)極めて危機的な状況にある」と述べ、政府管掌健康保険(政管健保)への支援を来年度以降、継続するのは困難だとの認識を強調した。
健保連は制度変更に伴う影響を把握するため、加入する1,502組合のうち今年度予算についての報告があった1,285組合分を基に、今年度の健保組合全体の収支を推計した。ただ、今年度導入される政管健保の国庫負担分の肩代わりに伴う影響は含まれていない。
推計によると、加入組合全体の赤字額は昨年度から3,924億円も増え、過去最大の6,322億円に上る見通し。赤字組合が全体の約9割に達し、全体の17%に当たる214組合で保険料率が政管健保を上回るとみている。
また、後期高齢者支援金や前期高齢者納付金など、長寿医療制度に伴う新たな拠出金を含む負担額を約2兆8,423億円(昨年度比5,094億円増)と推計。保険料収入に対する拠出金の割合は加入組合全体で46.5%に上り、全体の8.1%に当たる456組合では拠出金の負担が50%を超える見通しだ。
更新:2008/04/21 22:50 キャリアブレイン
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/15668.html