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http://www.voiceofindia.co.jp/content/view/1034/74/
広がるインドの貿易赤字、その正体とは?
2008/04/02 Wednesday 15:44:51 JST
〈ニューデリー〉 ルピー高にも関わらず、インドの2008年2月分の輸出が32.25%の成長を見せた。しかしその一方で、2007年4月から2008年2月までの11ヶ月分の貿易データによると、インフレ対策としての輸入増が輸出を上回っており、貿易赤字が拡大し続けているという。
輸出の成長は、目覚しいペースで進んでおり、2008年2月には約140億ドル(約1兆4000億円)となった。2007年4月から2008年2月までの11ヶ月を見てみると、22.9%成長し、総額1400億ドル(約14兆円)に達している。
一方、2008年2月の輸入は30.53%増の約185億ドル(約1兆8500億円)。2007年4月から2008年2月までの11ヶ月の輸入額の合計は30.21%増の約2110億ドル(約2兆1100億円)となっている。
本日発表の政府統計によると、過去11ヶ月のインドの貿易赤字は、昨年の493億ドルから約710億ドルへと拡大している。ルピーが昨年と比較すると10%高くなっており、その分輸出業者の利益を侵食しているという点も忘れてはならない。
インド輸出機構連盟(Federation of Indian Export Organisations)のガネーシュ・クマール・グプター会長は、現在の厳しい状況の中にあって、成長を見せる輸出産業について、「私たちは、貿易額の合計を見てすべてを判断するべきではないと考えている。伝統産業や雇用を創出する産業が成長を示しているかどうかを判断するには、個々のデータを見極めることが必要だ」とコメントしている。
グプター会長は過去に、「輸出の成長は、その大部分を石油製品、宝石、宝飾品、工業製品に依存している。何故なら、これらの製品の原材料費が高騰しているからだ」と発言している。
輸入の成長と貿易赤字の拡大は、インド国内における日用品、特に食糧の不足が背景にあり、その関税が軽減されたことの影響が大きいと言える。