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[サンフランシスコ 15日 ロイター] 米半導体大手インテル(INTC.O: 株価, 企業情報, レポート)は15日、第1・四半期決算を発表、08年通期の利益率目標を維持したことが好感されて株価は時間外取引で8%上昇した。
第1・四半期決算は純利益が減少したものの、売上高は小幅ながら予想を上回った。
純利益は14億4000万ドル(1株当たり0.25ドル)。ロイター・エスティメーツによるアナリストの1株利益予想と一致した。前年同期は16億4000万ドル(0.28ドル)だった。
売上高は96億7000万ドルで、前年同期の88億5000万ドルから増加した。アナリスト予想は96億3368万ドルだった。
インテルとアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)(AMD.N: 株価, 企業情報, レポート)の両社は、第1・四半期決算についてウォーニングを出していたため、景気後退の恐れがある中、パソコンの売り上げに対する懸念が強まっていた。しかし、この日のインテルの決算は、この懸念の解消に大きな役割を果たした。
スタイフェル・ニコラスのアナリストは「構造的な需要低迷、つまり景気低迷がパソコンの売り上げに影響を与え始め出したとの懸念があったが、インテル決算はこれを否定するものだった」と述べた。
アメリカン・テクノロジー・リサーチのアナリストは「インテルはガイダンスで今年の粗利益率が57%プラスマイナス数ポイントとの見通しを示したが、これにより株価が上昇している。半導体事業は粗利益率を押し下げ、それが収益を圧迫するとの懸念があった」と述べた。
インテルは1月、第1・四半期の粗利益率目標について、57%の目標を設定したが、フラッシュメモリー価格の低下を理由に3月に54%プラスマイナス1ポイントに下方修正していた。第1・四半期の粗利益率は53.8%だった。
第2・四半期の売上高見通しは90億─96億ドル、粗利益率見通しは56%プラスマイナス数ポイント。
第2・四半期のアナリスト予想平均は1株利益が0.28ドル、売上高が92億6256万ドル。
ただ、1年以上にわたって軟調となっているNAND型フラッシュメモリーの価格については、改善の兆しは見えない。
インテルのスミス最高財務責任者(CFO)も電話インタビューで同メモリーの価格について「予想通り軟調に推移している。年内は引き続き、供給過剰の状態が続くと予想しており、これを見込んで収益見通しを立てている」と述べた。
ただ、同社の45ナノメートルの半導体製造技術が寄与し、市場シェアで競合するAMDに差をつけていると指摘。
CFOは「現在、中核事業は好調とみている」と述べた。
また、同社の第1・四半期の半導体販売価格は前期とほぼ変わらずだったが、過去3─4四半期にわたり安定してきているという。
オッテリーニ最高経営責任者(CEO)は電話会見で欧米市場について「経済的な観点から見て、この2つの最も成熟した市場は悪化の兆しをまったく見せていない」と述べた。