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日銀、3兆円を即日供給 量的緩和解除後で最大
2008年03月31日23時11分
日本銀行は31日、金融機関間で手元資金を融通し合う短期金融市場に対し、午前と午後の2回にわたって計3兆円の資金を即日供給する公開市場操作(オペ)を実施した。量的緩和を解除した06年3月以降で最大規模。年度末の資金需要に加え、国際金融市場の混乱で外資系の金融機関が資金を取りに来たことなどから、短期金利が急上昇したため。
この日の短期金融市場では、無担保コール翌日物金利が最高で0.75%まで上昇、日銀が金融政策の誘導目標とする0.5%前後を大きく上回った。そこで、日銀は午前中の定時金融調節で1兆5000億円の即日供給オペを実施。だが、この後も外国銀行を中心に0.7%を超える高水準での取引が続き、日銀は午後の定時金融調節で、さらに1兆5000億円の即日供給オペをした。
年度末は資金決済が集中するため、金融機関は手元資金を厚めに確保する傾向があり、短期金利は例年上昇しやすい。日銀は昨年度末には1兆円を即日供給している。今年は米低所得者向け(サブプライム)住宅ローン問題が深刻化したことも影響。市場では「一部の外国銀行が信用不安から資金調達するのが難しくなった」(大手銀)との声が上がった。
最高金利0.75%は、金融機関の要請に応じて資金を貸し付ける補完貸付制度(ロンバート型貸出制度)の基準金利に並ぶ水準だが、日銀による資金供給オペによって、加重平均金利は最終的に0.641%と、昨年度末の0.715%を下回った。
日銀は昨年より早めに期末向けの資金供給オペを実施。前日までの準備預金残高、当座預金残高とも昨年より多めに資金を積んでいたが、日銀は「市場の資金調達圧力が強く、思ったより市場に資金がなかった」と説明した。
http://www.asahi.com/business/update/0331/TKY200803310325.html